Crazy a go go! [CASE:A] (12)
Crazy a go go! [CASE:A](前編)

 熱を帯びた舌と少し冷たい指先にクラウドは徐々に追い詰められていく。唾液の絡む卑猥な音が耳に響き、羞恥心を煽られて余計に感じてしまう。体の奥に溜まり続けた熱が昂ぶりに集まっている。

「…やだ…、…もう……、そこ……じゃなくて…ぇ…」
「こっちか?」
「ああーっ!」

 下着の上から頭を持ち上げてしまっている昂ぶりを掴まれて、クラウドは高い声を響かせた。
 下着が濡れてまとわりつく感覚に、もう、溢れてしまっていたのだと気付いて、こらえ性のない自分に嫌悪感を抱いてしまう。腰を浮かせて、と耳元で囁かれれば、抵抗などできない。言われるがままに従うと、下着もはぎ取られてしまった。

「…やっぱり、溢れてたな…」
「…だ…、だって……」
「元々感じやすいからか? それとも、俺が抱いてるからか?」

 意地悪な質問だとクラウドは思った。
 感じやすい体質だったのかもしれないが、ここまで感じるようにしたのはセフィロスなわけだし、今やセフィロスに抱かれて感じないわけもない。

「…セフィ…ロス…様だから……です……」

 絞り出すように返答すると、セフィロスは声を立てずに、片方の口元を引き上げた。
 満足げな笑みを浮かべて、先端から液体を垂れ流しているクラウドの昂ぶりをやんわり掴み、上下に手を動かす。
 やぁ…っと抵抗する声を上げるクラウドの声など聞こえないかのように、責め立てる動作を止めることはしない。

「…セ、セフィロス…さま…っ!」
「ん?」
「も…、…もう…、ダメぇ……っ!」

 クラウドはセフィロスの腕をぎゅっと掴んで、体の中心から流れてくる快楽の波から逃れようと、体を反らした。しかし、セフィロスは手を動かすのを止めるどころか、さらに動きを速めた上に、指先で先の括れた部分を刺激してくる。
 頭を振り、声を上げ続けていると、いきなり鋭い感覚が昂ぶりを襲い、クラウドはたまっていた熱を爆ぜさせてしまった。
 肩で息をし、落ち着こうとしている目の前に、セフィロスはこれ見よがしに、掌を見せつけてきた。
 白濁のとろっとした液体が手にべっとりついているのを見て、クラウドはきつく目を閉じた。こんなに自分があっさりと達してしまうなんて、どれだけ感じやすく弱くなってしまっているのか。
 目を開けて、セフィロスの顔もまともに見ることもできなかった。腕が縛られていないなら、とっくに逃げ出しているところだ。

「クラウド…」

 セフィロスの言葉に返答せず無言でいると、いきなり両足を大きく開かれた。蕾がセフィロスの目前に晒されているのに耐えられなくて、クラウドは足をばたつかせたが、あっさりセフィロスに抑え込まれる。

「大人しくしろ。今更だろう?」
「…だ、だって…ぇ…」
「だっても、くそもない」
「…そ、そんな……、……ああっ!」

 蕾にひんやりとした感覚が伝わって、クラウドは身を捩る。入り口のところを円を描くようになぞられ、短い声を漏らしている間に、ぐっと指先が押し込まれてきた。中を解すように動く指先は、クラウドの意識を徐々に今いる場所から遠ざけようとする。

「…やぁ…、ああ…ん…」
「もっと声を出せ」

 そう言って、セフィロスが中をかき回すようにし、弱いところを狙ったように弄ってくる。

「…っ、はぁ…っ、あん…」

 出したくないし、聞きたくもない声がクラウドの耳に届いてきて、何とか声を出さないように歯を食いしばるが、中を擦られるたびに、体が跳ねるほどの衝撃が襲い、思わず声を上げてしまう。

「…や…っ、もう…、これ以上は……」
「何だ?」
「…声……、聞きたく…ないです……」
「俺はずっと聞いていたい」
「いやぁん!」

 いつの間にすっかり解れていたのか、もう一本指が押し込まれた。すぐさま、中を二本の指が責め立ててきて、クラウドは大きく体を振り、次々に押し寄せてくる快感から遠ざかろうとした。しかし、すぐに足を押さえつけられ、逃げることは叶わなかった。
 先ほど熱をばら撒いた自分のものもすっかり昂ぶり、張りつめている。
 シーツを握りしめる指先にさらに力を込めた途端、ずるりと内側を擦って引き抜かれる感覚が走り、クラウドは思わず高い声を弾けさせた。
 追いすがるように締まってしまった蕾にあてがわれた熱いものを感じてクラウドは息を飲む。

「力抜いて、息を吐け」

 耳元で囁かれたクラウドはその言葉に応じようとして、大きく息を吐いた。
 その瞬間、入り口をこじ開けるようにして、セフィロスの昂ぶったものがねじ込まれてきた。指で馴らされていたとはいえ、明らかに質量の違うものが入ってくれば、痛みを伴わないことはない。痛みと内臓を圧迫するような感覚にクラウドは力が入り、締め付けてしまう。

「…っ、…ああ……っ、はぁ…っ」
「…きつい…、力抜け…」
「…や…、…やぁ…ん、…むり……です…」
「大丈夫、わかってるだろう? どうすればいいかってことは…」
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