Crazy a go go! [CASE:A] (24)
Crazy a go go! [CASE:A](後編)

「そんな顔で見られたら、おあずけなんかにはできないな」
「…どんな顔…ですか…?」
「説明しづらいな。言葉にできないぐらい、可愛すぎて」

 セフィロスは自分が纏っていた服、下着をすべて脱ぎ捨てると、クラウドの足を開いて、熱を帯びた自分のものをクラウドの蕾にあてがった。

「…大丈夫か…?」
「…焦らされる方が、いや…」

 目を潤ませて懇願されては、躊躇ってなどいられなくなる。セフィロスはぐっと腰を押し進めて、昂ぶりを侵入させた。
 クラウドの中はやっぱり窮屈で、なかなか奥まで進ませてもらえそうにない。少し進むたびにきゅうきゅうと締め付けてくるのだ。クラウドに声をかけて力を抜かせては、ゆっくりと挿入していく。奥まで咥えこませたときには、額に汗が浮かんでいた。

「動いても…、いいか…?」
「…ん…、気持ちよくして…」

 きっと、クラウドはただ自分の欲望を素直に吐き出しているだけなのだろうが、その一言がセフィロスの劣情を刺激する。
 セフィロスはクラウドの腰を掴むと、ゆっくりと腰を揺らした。

「あ…、あ…ん、はぁ…っ、…ん…、ああ…っ!」

 クラウドの嬌声はセフィロスの動きに合わせて、部屋に反響し続ける。それにかぶさるように聞こえてくるのは、ぐちゅぐちゅと液体が絡み合ういやらしい音だ。
 指で責め立てた時に使った液体がセフィロスの昂ぶりが動くたびに音を出している。クラウドの昂ぶりもセフィロスの腹部に擦れているためか、先端から液体を零していて、セフィロスが動くたびに、音がする。

「…ああ! そ、そこぉ…、もっと…して…ぇ!」

 クラウドは腰を揺らし、セフィロスの動きを誘ってくる。それに答えるようにセフィロスは動きを大きくして、奥を何度も深く貫いた。
 同じことしかできない人形のように、クラウドはただ声をあげ、頭を振ることしかしなくなった。

「…イ…、イイ…、イク……、イクぅ!」

 セフィロスは腰を大きく引くと、きゅっと締まってしまったクラウドの内壁を押し開くようにして、最奥まで一気に突き入れた。
 クラウドは高い声を上げ、熱をまたも爆ぜさせる。その瞬間、セフィロスは急激な締め付けにあい、クラウドの中に熱い液体を迸らせた。
 大きく肩で息をしているクラウドの額にかかる前髪を払ってやると、クラウドは軽く微笑んだ。

「クラウド?」
「…この日を待ってたんです…、ずっと…」
「それは俺も同じだ。やっと、この腕でお前を抱いて、一つになれた。もう、絶対離さない。俺のものだ」
「…はい…、セフィロス様のものでありたいです…」

 クラウドが手を伸ばして、セフィロスの頬に触れてくる。その手を握って、セフィロスは笑みを返す。

「…なあ、クラウド」
「はい?」
「二年分を埋めたい…」
「…今すぐですか…?」
「待てない」
「強引さは、昔と変わりませんね」

 クラウドはくすくす笑いながら言った。そして、今日一番の笑顔を見せると、静かに目を閉じた。

「それが俺の取り柄だからな」

 セフィロスは軽く呟いてから、紅をさしたようなクラウドの唇を塞いだ。
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