Crazy a go go! [CASE:S] (12)
Crazy a go go! [CASE:S]

 部屋の中は、屋敷の庭に灯されている明かりで、うっすらと明るい。
 俺の下になっているクラウドは小さくうなずくと、固く目を閉じた。

「緊張しすぎ」

 まぶたに軽くキスを落とす。クラウドはくすぐったそうに肩をすくめてから、俺の袖を軽く掴んできた。

「どうした?」
「…セフィロス様は…、私を許して下さるんですか…?」
「許す? 何を? クラウドは何もしてないじゃないか」

 クラウドは首を軽く横に振ると、いいえ、と言った。

「私はあの時、私のわがままで姿を消してしまったんです。こんな私を…!」

 俺はクラウドの唇に指先で触れて、その先の言葉を止めた。

「あれは俺のせいだろう? 俺があの結婚を一旦承諾したばっかりに、クラウドを傷つけた。その結果だから、クラウドが悪いわけではない」
「…でも、私はセフィロス様にお仕えする身として、あの行動はいけなかったと…」
「クラウド!」

 俺はクラウドの言葉を遮るように名前を呼んだ。クラウドが軽く肩を揺らす。

「クラウドは何も悪くない。悪いのはこの俺なんだ。だから、クラウドが謝る必要はない。むしろ、俺はとても自分勝手で、本当にクラウドには悪いと思っている。あんな仕打ちをしたにもかかわらず、側にいて欲しいなどと、都合よいことを…」
「セフィロス様は悪くありません。セフィロス様には酷な状況だったはずですから。だから、これ以上、ご自身をお責めになるのはおやめ下さい」
「だが…」

 クラウドの手が俺の頬に触れる。

「私はセフィロス様のことを憎んだりしておりませんし、悪いとも思っておりません。ですから、セフィロス様がご自身を責める必要はないのです。私はもう十分救われています」
「救われている…?」
「ええ。セフィロス様に側にいて欲しいと思ってもらえているだけで幸せですもの。こんな側にセフィロス様がいて、セフィロス様に触れられる…、とても幸せなことです」

 クラウドの笑顔に、俺の罪が軽くなった気がする。

「…クラウドは、こんな俺を…」
「何をおっしゃってるんです? セフィロス様は元々何も悪いことはなさっておりませんし、間違っておられなかったでしょ?」
「本当に、すまなかった。そして、礼を言う…」
「私は、セフィロス様が……」

 クラウドの声はだんだん小さくなって、最後は全く聞き取れなかった。そして、顔を真っ赤にして、俺から目をそらした。

「何だ?」

 クラウドはうー、と困ったようにうなっていたが、俺の首に両手を回して、俺を引き寄せた。俺はバランスを崩して、クラウドの上に覆いかぶさる体勢になる。

「……欲しい…んです…」

 耳元でかすかに聞こえたクラウドの声が、俺の身体の芯に火をつける。
 俺はクラウドの手を押さえつけて、噛み付くように唇を塞いだ。クラウドの唇を割って、舌を絡め取る。ゆっくりとクラウドの舌を味わってから、口の中を責めてやる。
 俺の袖を掴んでいるクラウドの手に力がこもってきたので、唇を解放してやる。
 かすかに零れる甘い吐息が、俺をさらに高ぶらせる。
 クラウドをうつぶせにして、背中のジッパーを下ろす。目に飛び込んできた、クラウドの背中の白さが眩しい。艶やかなその背中に指を滑らせると、クラウドの身体が少しはねた。
 しばらく背中の上を撫でてやってから、手の平を双丘の上に移動させる。そのままゆっくりと撫でたり、軽く掴んだりを繰り返す。そのたびに、クラウドは身体を揺らしていた。

「あ…っ!」

 双丘の間から指を滑り込ませて、蕾のあたりに指先で触れる。クラウドは敏感に反応して、逃げようと身体を移動させようとしたため、右手をベッドとクラウドの身体の間に入れて、クラウドの腰を抱える。

「いやぁん!」

 クラウドはじたばたと身体を揺らしていたが、俺が、イヤなのか?と囁いたら、おとなしくなった。

「そう、それでいい…」

 俺は指をクラウドの中に挿入した。
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