ひときわ大きく高いクラウドの声が響く。

「……動くぞ？」
「ん……」

　クラウドの腰を抱いて、奥を突く動作を繰り返す。自身に絡みつくねっとりとした熱い粘膜の感覚に、セフィロスは自分を見失いそうになる。

「……そ、こ…っ！」
「ここがいいのか？」
「…ああん、…や…だ…っ、もう……！」
「いいぞ。出して」

　クラウドはイヤイヤをするように首を振り、やだ、と繰り返す。

「いやだって、お前……」
「一緒がいい……っ！」
「……わかった……。少し我慢しろ」

　セフィロスはまたも先から液体を流しているクラウド自身の根元を掴んだ。

「……ぅあ…っ！」

　熱をせき止められた衝撃か、クラウドは大きく声を上げる。
　そのままクラウドの内壁を擦るようにセフィロスは腰を使って、クラウドの感じるところを責めたてた。

「…っ」

　熱く蕩けるようなクラウドの中で、セフィロスの昂ぶりも硬さをまし、張り詰める。
　擦れあって生まれる熱はお互いに快楽だけをもたらし、時間の感覚も、現実感も奪い取る。

「…いやぁ…っ！　もう…イカ…せて…ぇ！」

　クラウドの悲痛な声に、セフィロスはクラウドを抱きしめて、耳元で囁いた。

「…わかった」

　クラウドの屹立から手を離して、セフィロスはクラウドを抱えなおした。
　抜けきれるほどギリギリまで大きく引き出し、深く奥を貫く。そんな行為を繰り返すうち、クラウドのばら撒く声も掠れはじめた。

「……ああ、も……、イク…ぅ……！」

　クラウドが熱を放出した直後に、急激な締め付けに襲われ、セフィロスはクラウドの身体の奥深くに熱いものを注ぎ込んだ。
　呼吸を整えているクラウドの額にキスを落として、大丈夫か、と問いかけた。

「……足りない……」
「何が？」
「セフィロスが……」
「……ホントに…お前は……困ったやつだな」

　苦笑するセフィロスの首にクラウドは腕を絡めてきた。にっこり笑ったかと思うと、咥えこんだままのセフィロスに刺激を与えた。

「…っ、…クラウド……！」
「朝まで寝かせてやれない、って言ったのはどこの誰？」
「……待ったは、聞かないぞ？」
「言わないよ」

　そう言ったクラウドに、セフィロスは唇を塞がれた。