父の日
父の日

「…あ、あんたが…、そ…、そう…したんだろっ!」

 俺の指の動きに合わせて、身体を跳ねさせているせいで、言葉も途切れ途切れだ。

「それなら、嬉しいことだな。俺好みになってるということだし、とてつもなく好きな身体ということだ」
「ああっ!」

 ぐっと指を根元まで押し込んで、咥え込ませる。そのまま中を解すように指を動かしてやると、クラウドはさらに身体を捩らせ、声を響かせるようになった。

「…好きなのは……っ!」
「んー?」

 何か言いたそうだったので、俺は指を動かすのを止めてやった。
 息が上がったままのクラウドは、うっすらと目を開けて、俺の顔を見てきた。

「…セフィが…好きなのは……からだ…だけ……?」

 消え入りそうな声でクラウドは呟く。
 どうして、それだけと思われてしまうんだろうか。
 俺がクラウドを求めすぎているからか?
 それは身体が欲しいとかだけじゃない。欲望を吐き出したいだけ、でもない。

「そんなわけないだろ。俺はクラウドの全てが好きで、全てを欲しいと思ってる。俺だけのものにしたい。俺だけのモノであって欲しい。だから、俺はこうやってクラウドを抱いてるんだ。俺の思いとか全てをお前に深く刻み込んで、俺しか求めないようにしたい。誰にも渡さない」
「…もう…、そんなこと言われたら……」

 クラウドは両手で顔を覆い隠してしまった。このまま待ってやるよりはと、クラウドの中に沈めた指を引き抜こうとすると、急に締め付けられた。

「…俺も…好きだよ…。俺はセフィロスのものだと思ってるし、セフィロスのものでいたい…。セフィロスを俺のモノにしたくてしょうがないし、セフィロスを受け入れられるのは俺だけでありたいよ。今も、欲しくてしょうがない…」

 クラウドは軽く笑うと、俺の首に腕を回して、俺の耳朶を嬲ってきた。
 クラウドの告白に普段では考えられないぐらいに鼓動が激しくなっている上に、耳にクラウドの吐息がかかったりして、耳から刺激されて、俺のモノも昂ぶってくる。

「…なぁ…、セフィ…」
「…な、何だ…?」

 声がうわずる。クラウドの声はいつもにまして、脳を蕩けさせるかのような艶っぽさだ。
 落ち着け、と自分に言い聞かせるのがばからしいほどに、熱さは身体の中心に集まっていく。

「…入れて、セフィのを…」

 わかった、なんていうたった一言を言う間も惜しい。
 クラウドの中に挿入したままの指を内側を刺激するようにしながら引き抜くと、熱を帯び、堅くなった昂ぶりを蕾にあてがった。クラウドの腰を抱え直し、先端をねじ込む。
「…ああっ!」

 先が少し入っただけで、クラウドは高い声を上げている。
 そのまま腰を沈めてしまったら、すぐに達ってしまうんじゃないだろうかと心配になって、ゆっくり飲み込ませようとしたが、早く…、とねだるような声を漏らす。

「…しょうがないやつだな」

 息を吐くように指示をして、強引に腰を押し進めた。
 強い締め付けになかなか手こずったが、クラウドは嬌声を上げながらも、俺の根元までしっかり咥え込んだ。
 繋がった部分を見て、ゾクゾクする。俺の昂ぶったものがクラウドの蕾を押し広げ、みっちりと中に収まっているのだ。
 クラウドと名前を呼んでみると、返事はなく、俺の昂ぶりをぎゅうっと締め付けてくる。

「…っ、しらないぞ…」

 やたらと煽ってくるので、それに乗るように、俺は腰を大きく動かしてやった。
 クラウドの感じるところはわかる。
 切っ先がその場所にあたるように、何度も抽送を繰り返し、クラウドにさらに高い声を上げさせる。
 クラウドの身体は、淡くピンク色に染まっていて、汗がうっすらと浮かんでいるのが、とても艶めかしくて、もっと責め立てたい気分に駆られる。それを許可するかのように、クラウドは俺の動きに合わせて、腰を大きく揺らしているが、ほとんど無意識だろう。

「…あ…、ああん…、セフィ…、セフィ……っ!」

 限界が近いようだ。俺を呼ぶ声もかすれている。
 クラウドの昂ぶりは俺が動くたびにこすられて、もう、すっかり頭を持ち上げていた。
 俺の方もクラウドの中ですっかり張り詰めていて、やばい状況だった。
 大きく腰を引き、一気に最奥まで深く突き刺す。
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