魅惑のAngel(10)
魅惑のAngel

「…んー、おかえりー、待ってたー」

 小さい子供がだっこをねだるように、腕を伸ばしてくる。
 各種取りそろえの酔っ払いモードの中でも、もしかして、今日は当たりか!?

「…待たせて悪かった…」

 クラウドの隣に座って、身体をしっかりと抱き止めてやろうとすると、クラウドの腕は俺の頭を抱えるように絡みついてきた。

「…早く…しよ…」

 蕩けた顔をして、かすれた声でそう呟く。呼吸が荒いのは、酔っ払っているせいなのだろうか。
 そのままじっと見つめていると、いきなり唇を塞がれた。
 舌を差し入れてきて、俺を誘ってくる。
 珍しく大当たりだな。
 クラウドの身体を引き離すと、クラウドは呆然とした顔で俺を見上げている。今にも泣き出しそうだ。
 そんなクラウドを無理矢理立たせて、肩に担ぎ上げる。

「セフィ…っ!」
「場所変える」
「…どこでも…、いっしょじゃないか…」

 それはそうだがな。
 クラウドを降ろしてやると、その場で服を脱ぎ始めた。すぐに一糸まとわぬ状態となる。
 そんなに我慢できないのなら、誘いに乗ろうじゃないか。
 全裸になっているクラウドをソファーに座らせ、押し倒す。鎖骨に指を滑らせただけで、甘い声が漏れてくる。

「…じらすのは…、なし…」
「では、遠慮なく」

 クラウドの唇を貪り、そのまま俺たちはソファーの上で、時間も忘れて、抱き合った。



 その後、クラウドは二日に一個のペースでチョコレートを食べていった。
 残りは4つだったので、4回酔っ払いルーレットが発動したわけだが、4回全てが説教モードだったのは、クラウドの念が働いた結果とでもいうことなのだろうか。
 俺に何か恨みでもあるのかもしれないが、説教モードの次の日には、クラウドは俺に恨みなどないと言う。
 説教モードの最中を録画しておきたいと思ったところだが、それを反復して観るのは、俺への精神的ダメージが大きい。
 当分、クラウドに酒を飲まさずにおこう、と俺は心の中で強く誓った。


END
お付き合いありがとうございました!
ちょっと時期を外したネタになっちゃいましたが、お許し下さいませ。
なかなかセフィロスがかっこよくならないんですが、精進いたしますね!
個人的にはちょっとずれた、はっちゃけたようなセフィロスも好き♪
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