クラウドの着ているトレーナーの裾から手を滑り込ませ、胸の突起を探り当てる。

「…やぁん！」

　身体をぴくんと跳ねさせて、クラウドは俺を睨みつけてきた。
　いつものことだが、別に怖くも何ともない。むしろ、もっと、苛めてやりたくなる。

「嫌じゃないくせに」

　俺はトレーナーをめくりあげて、クラウドの上半身をベッドサイドの間接照明の下にさらけ出させた。
　無駄な脂肪のない引き締まった身体。綺麗についた筋肉が俺をぞくぞくさせる。

「…そう聞かれたら、嫌じゃないって言うよ」

　クラウドは俺の手を払って、身体を起こすと、自らトレーナーを脱ぎさった。

「セフィロスも脱げよ」
「俺は後でいい。先にクラウドが全部脱げ」

　クラウドの肩を押して、ベッドに沈めると、クラウドのズボンのウエストに手をかけた。
　寝るためのものだから、ウエストはゴムになっていた。

「…ちょっ…、全部って…」
「全部といったら、全部だ。さあ、腰を浮かせてろ」
「なんで、俺だけ全部！」
「もちろん、俺がいただくためだ。ここで言い合いするつもりはさらさらない。このままだとすぐに苦しくなるぞ」

　俺はズボンの上から、クラウドの昂ぶってるものに触れた。

「…ああ…っ！　…ま、待て…って！」
「待つと思うか？　脱がないならそれでもいい」

　クラウドに覆い被さって、クラウドの胸の突起に吸い付いた。
　舌と唇で胸の先を弄ってやると、すぐにクラウドの身体は反応して、右や左に捩れる。
　片方の胸は指先で摘まんでやったりこねるようにしてやると、クラウドの口からは甘い声が次々に漏れ始めた。
　無防備になっているであろうクラウドの足を俺は自分の足で少し広げてやった。その間に足を割り込ませて、太ももでクラウドの昂ぶったものを押さえつける。

「…ああ…っ！」

　クラウドの高い声が部屋に響いた。
　ただでさえ感じやすい胸を弄られていて、全身が敏感になっているところに、張り詰めた自分のものにいきなり刺激が走ったら、たまったものではないだろう。

「…セ…、セフィ……っ」
「ん？」
「……脱が…せて…」

　意外な言葉に俺は一切の動きを止めてしまった。
　さっきは脱ぐのを嫌がっていたのに、気分が変わったんだろうか。

「…セフィ…の…言うとおり…だった…」
「苦しくなったんだな？」

　無言で首を動かすクラウドの要望通り、ズボンと下着に手をかけ、一気に足首まで引きずり下ろす。足首を抜いて、ズボンを下着ごとベッドの下に放り投げる。
　クラウドはきゅっと堅く目を瞑っている。クラウドの中心にあるものはもう頭を持ち上げていた。
　その昂ぶりに手をそっと添えて、口にほおばった。

「…ああ…っ！」

　唇をゆっくりと上下に滑らせ、クラウドの昂ぶりを責めていく。
　舌の先で裏筋を舐めあげては、また口に含んで、を繰り返していると、クラウドの昂ぶりは俺の口の中でさらに堅さを増し、限界が近くなったようだった。
　根元まで咥えては先まで戻すという唇の動きを早めて、さらに責め立ててやる。

「……だ、だめ…ぇ…、もう、で…る……っ！」

　先端を強く吸い上げてやると、クラウドは身体をこわばらせて、俺の口中に熱を放出した。
　視線を感じてクラウドの方を見ると、真っ赤な顔で俺を見ているので、わざとらしく、あっかんべーをするように舌を見せてやった。
　舌の上にはクラウドの熱が残っている。

「…ばかぁっ！」

　クラウドは俺から視線を外すと、天井を向いて、大きく息を吐いては吸ってを繰り返して、息を整えようとしている。
　バカと呼ばれようと、なんと言われようと。
　俺はそんなクラウドの足を左右に大きく開いて、秘めたる場所を自分の目前に露わにさせた。

「…セフィっ…！」

　慌てて足を閉じようとするが、俺の身体が間に挟まっているので、到底、無理な話だ。
　俺は右手でクラウドの左足を押さえつけておくと、左手の中指を自分でしゃぶった。唾液がしたたり落ちるほどに濡らした指をクラウドの蕾にそっと当て、円を描くように滑らせる。

「…あ…っ、あ…ん…」

　指をゆっくりと押し込み、奥の方まで侵入させる。内壁が締まってくるのを解しながら、進めていく。その間、クラウドは短い声を上げっぱなしだ。
　指の奥まで飲み込んだものの、クラウドは強く締め付けてきていて、動かすのもままならない。