トレモロ (5)
トレモロ

 そして、朝。
 寒さで目が覚めた。ブルっと体を震わす。
 まだボーっとしてて身体の感覚が無い。完全に寝不足だ。
 えびみたいに横向きの体勢で居る事はわかる。
 不意に、下半身の方からゾクゾクっとした快感が上がってくる。
 寝る前に着ていたローブの紐が解け、わずかに身体に絡まってはいるものの殆ど全裸状態だ。
 視線を上に上げると、向かい合う形でこちらを見つめているセフィロスと目が合った。

「あ、あの」

 朝、シャワーを浴びたのか、身体がしっとりと濡れている。

「起こすつもりだったんだがな。寝ぼけてるのか? 本気なのか?」

 そう言われて気がついた。
 まるで抱きつくように俺はセフィロスに腕と足をまわしてる。
 俺の股間が丁度セフィロスのその辺りにぴったりくっついている。
 しかも朝だから…。

「あ、あの」

 ゆっくりと、俺のソレを握っているセフィロス手が上下に動く。
 途端にびくりと身体が仰け反る。
 その反応を楽しむようにセフィロスは、力を入れたり抜いたりして、俺の気持ちが良いように手を動かす。
 恥ずかしい。セフィロスの手の中でどんどんとソレは固くなっていく。
 横たわる姿勢から少しからだを起こし、セフィロスは首に絡めていた俺の腕をやんわりと解く。

「名前は?」
「ク…クラウド…ストライフ、一般兵…です」

 そのまま下に移動して、俺を上向きすると、俺の脚の間に丁度入る姿勢で邪魔そうに髪をかきあげた。
 冷たい瞳の色はそのままで、じっと俺を見たまま、セフィロスの口が近づく。

「あ…あのぉ」

 躊躇したのもつかの間、赤い舌が俺の先端から流れる透明の滴を拭った。
 左手をソレに添え、唇で優しく挟み、熱い口腔へふくむ。
 皮の部分を左手で下に降ろし、敏感な状態にしたまま、一気に口を上下させた。
 それだけでもすごい快感だ。生まれてこのかた人に自分のものをされるどころか、触られた事もなかったのに。

「あっああっ…」

 しかもセフィロスにされてるかと思うと、理性が吹っ飛びそうだ。
 かみ殺していた声もだんだんと大きくなる。

「やぁ…ん…いい…きもちいいよぉ…」

 涙をにじませながら哀願する。もっとして欲しい。もっとセフィロスさんに触れて欲しい。
 裏筋をスーっと下でなぞられる。背中を弓なりにして思わずセフィロスの銀髪を掴んでしまった。
 その手を解き、指を絡ます。ビクビクと震えるたび、セフィロスにもそれが伝わる。

「ぁ…ああっ」

 身体を大きく痙攣させ、イッた。
 放たれた欲望は自分の顔や剥き出しの胸に白濁の液体を撒いた。
 とろーっ頬を伝う己の残骸。
 荒く息をついて、目を閉じる。果てたとき独特の焦燥感。
 気だるい…。

「よかったみたいだな」

 セフィロスの形のいい指が頬に、胸に飛んだ白い液体をぬぐい、俺の股間のソレの下の方にある蕾に、解くように丹念に塗る。
 イッたばかりでキュッとしまっているそこは初めて感じる異物感に余計に締まってしまう。
 セフィロスは俺のアレに再び手をかけ、軽く扱いた。

「んっ…」

 身体の力が一瞬抜ける。その瞬間を見逃さず一気に指を挿入された。

「あああっ…」

 中をかき回される。一本目を十分にならし、二本の指で内壁をぐりぐりと抉られる。
 時々内壁の上の方をかすめ、俺のアレがぴくぴくする。
 前立腺を刺激されるとお尻でも立つって、誰か言ってたな。
 どうでもいいけどちょっと…痛いかも。

「ここだな」

 挿入されたセフィロスの指がちょうどイイ所をまさぐる。

「あっそこ…」

 すっかり俺のは復活していて天井を向いてぴくぴくしてる。
 指が三本に増やされ更に良いところを刺激される。
 十分にならされた後、指三本よりもすごい衝撃が俺を襲った。

「ああああっ…」

 指を引き抜かれてすぐにソレは俺の中にははいってきた。
 すっごく、
 痛い。
 セフィロスのは見たことないんだけど、今入ってる先っちょだけでもすっごくでかい!

「いぃぃぃいあたぁいっ」

 俺は色気のない声で叫んだ。ご、ごめんセフィロス。
 でも痛いものは痛い。
 もう、どんだけでかいんだよぉ!

「はっ…ぁぁ」

 大きく深呼吸。まだ半分くらいしか入ってないけど、俺のそこはこれ以上は無理ですっていってる。

「やっやだぁ…」

 やだぁも何もない状況だけど。
 一回イカされてるうえに、痛いけどビンビンだし、
 でも今セフィロスのおっきぃのが俺ん中にはいってるんだぁ。

「力抜いて…」

 耳元で囁かれて体中に電流が走る。
 セクシーな低音の響き。いっつもこんな声でくどいてるのかなぁ。
 ああ…何も考えられなくなってくる。意識がそこに集中する。
 根元まで差し込まれて、セフィロスが息をゆっくり吐き出す。
 俺のがきついからセフィロスさんもすこし辛そうだ。
 視線を上げると、セフィロスの目を閉じた端正な顔が見える。
 うっとりするほどかっこいい。
 俺、今、こんなカッコイイ人としてるんだぁ…。
 ゆっくり首に腕を回す。
 セフィロスの左手が、また俺のを握る。

「あんっ…」
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