嘘とミルクティ
嘘とミルクティ

「…っ、ああ…っ!」

 丁寧に舐めた指先が、ぐっと蕾から押し込まれる。きゅっと閉じている蕾を綻ばせるように指先が動いて、内側を刺激され、クラウドはシーツを掴んでしまう。奥まで入ってきた指がゆるゆると抜き差しされる度に声を上げてしまうが、その感覚も物足りなくなって、クラウドは後ろから責め立てる人の名を口にした。

「…どうした…?」
「…もっと…、…して……」
「足りなかったか?」

 そう言って、セフィロスがクラウドの弱いところに当たるように、指先をぐっと押し込んでくる。欲しかった快楽が身体を突き抜けて、クラウドは大きく身体をのけぞらせた。そのまま内壁をかき混ぜるように指を動かされ、声が自然と漏れてしまう。

「…ん、ああ……!」

 入り口がほぐされていくと同時に、クラウドの脳もぐずぐずに蕩かされていく。

「そろそろ、か…」
「…やぁ…っ!」

 指が引き抜かれた喪失感に崩れ落ちそうになる腰を、セフィロスが支える。

「力、抜いておけ」

 そんな言葉に返事をする間もなく、蕾には指とは違う熱い質量をもったものがあてがわれ、強引に入り口を開いて、奥まで侵入してきた。
 内側が焼けてしまいそうに熱くて、クラウドの頭の中は真っ白になりそうだった。

「…っ、ああ…っ、熱っ…」
「クラウド…、きつい……」
「だ、だって、やぁ…っ、ああーっ!」

 セフィロスが大きく動いて、勢いよく奥を突き上げてくる。その衝撃に体中を鋭い快感が駆け抜けて、クラウドはシーツを掴む手に力を込めた。
 粘膜を擦り、奥を穿ってくる感覚にクラウドは喘ぎ声を漏らし続けるしかできない。

「…ダメ…ッ…、あ…っ、セフィ……っ!」

 与えられ続ける快楽から逃れようと身体を捩るが、それが余計に打ち込まれたセフィロスの昂ぶりを締め付け、自分が苦しくなる。
 セフィロスはそんなクラウドの様子などお構いなしで、腰を激しく揺さぶってきた。
 そんな揺さぶりに意識がぼんやりとしていき、逃げたくて身体を捩っていたのか、感じたくて身体を捩っていたのか、クラウドにはわからなくなっていた。

「…もっと……、強く…してぇ…」

 吐き出した言葉に自分で驚くヒマもなく、クラウドはいっそう激しい刺激を身体中に受け、声が枯れるまで、喘がされていた。





「セフィロス、お客さんだよ」

 クラウドはリビングで本を読んでいるセフィロスに声をかけた。

「俺に? 誰だ?」
「すっごく可愛い子だよ、ほら、入って」

 クラウドは自分の側にいた小さな女の子の手を引いた。
 女の子は恥ずかしそうにしながらも、頭をペコリ、と下げた。レースをあしらったスカートがふわりとゆれる。ツインテールの巻いた髪も一緒に揺れて、微かに甘い香りが漂った。
 セフィロスは一人納得したように、ああ、と呟いてから、女の子に座るように勧めて、自分もまたソファーに腰を下ろした。机を挟んで、セフィロスと女の子は向かい合わせに座っている。
 クラウドはセフィロスの隣に座って、女の子を紹介しようとした。

「この子はね……」
「カインを好きな子だろ? お手紙くれた」

 セフィロスが微かに笑って言うと、女の子は急に立ち上がって、ごめんなさい、と深く頭を下げた。

「ご、ごめんなさい。わたし……」

 クラウドは慌てて女の子の側に寄ると、ぎゅっと抱きしめた。ぽろぽろ涙を流す女の子の頭を優しく撫でてやる。

「悪いことをしたとわかっているならいいんだ。もう、済んだことだから気にしなくていい。二度とこんなことはしないようにな」

 セフィロスの言葉に女の子は何度も頷いたが、なかなか泣き止まなくて、クラウドはしばらくその子をあやすことになった。
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