嘘とミルクティ
嘘とミルクティ

「……っ、…やぁ…っ、そこ…ばっかり……」

 セフィロスの肩を掴んで、クラウドは身体を離そうとしたが、そう簡単に逃げられはしなかった。
 背中に回された腕が身体をしっかりと拘束している上に、胸の突起をセフィロスの舌がずっと弄っているのだ。
 片側のつんと尖ってしまった突起も指先で摘んだり、捏ねるようにされていて、クラウドは短い声を出すしか出来ない。

「…ここがいいくせに…」

 ちゅっと音を立てて吸われて、クラウドは身体を仰け反らせた。

「…で、でも…、もう……」

 自分の中心に熱が集まっていて、ジーンズの中が窮屈になっているのを早くどうにかしたくて、クラウドはズボンのボタンに手をかけた。
 その手を握られて、あ…んと声を漏らしてしまう。

「触ってほしいのか?」
「…そういう…こと……、…わざと…聞く…?」

 息も絶え絶えに尋ねると、セフィロスは口元を片方だけ歪ませた。そして耳朶に舌を這わせてくる。

「クラウドの口から聞きたい」

 セフィロスの声に脳が蕩けそうになりながらも、クラウドは抵抗を試みた。

「…そんな…恥ずかしい…こと……っ!」
「そうか、じゃあ、こうしよう」

 クラウドはいきなり両手首を掴まれて、頭上でベッドに縫い付けられた。大きく腕を上げられたままの体制になり、思うままに抵抗することを封じされた。もちろん、自分で触れることも出来なくなってしまった。

「…や…っ、離せって……!」
「言うまでこのままだ」

 そう言って、セフィロスはクラウドの胸に再度吸い付いてくる。舌先でつつかれるたびにクラウドは身体を捩るが、腕を掴まれたままでは、襲ってくる快感を上手く逃がすことができない。
 セフィロスの責めは止まることがなく、そうこうしているうちに、ズボンの中がさらに窮屈になる。

「…やだ…、お願い……、離して…っ」
「クラウド」

 諌めるように言われて、クラウドは潤ませた目をセフィロスに向けた。セフィロスはふっと息を吐き出すと、仕方ないな、と掴んでいた手を離した。

「…お前のその目は、心臓に悪い……」
「セフィロス……」

 解かれた腕を伸ばして、クラウドはセフィロスに抱きついた。

「クラウド…?」
「…早く…、触って……」

 先ほど抵抗したものの、今となっては理性とか羞恥とかよりも欲望の方がはるかに勝っていて、素直に要求を口にしてしまう。
 くっと低い笑い声が耳に響いて、クラウドはそれだけで身体の奥に熱が溜まるのを感じた。
 セフィロスの指先がズボンのフロントをくつろげようとボタンを外したりジッパーを下げるのに触れているだけで、クラウドは身体をぴくんと跳ねさせてしまう。

「腰を浮かせろ」

 従順に言葉に従って腰を浮かせると、下着ごとズボンが引きずり下ろされる。そのまま足首を抜かれて、下半身がセフィロスの目前に晒される。

「…あ…っ、ああ…っ!」

 軽く昂ぶりを掴まれたかと思うと、ねっとりとした生暖かいものが根元から上に向かって這っていくのに、クラウドは思わず声を上げた。
 舌で全体を嬲られた後、咥え込まれて唇が扱くように上下に滑る。

「いやぁ…っ! あ、ああん…、んん……っ!」

 責めたてる速度が速くなり、水気を帯びたぴちゃぴちゃという音が耳に届いて、クラウドはさらに追い詰められる。

「…もう……、だめぇ…っ!」

 熱を吐き出させるかのように強く吸われ、クラウドは大きく身体を反らせて、自分の熱を爆ぜさせた。
 呼吸を整わせようと、大きく息を吸っては吐きだすことを繰り返す。ゆっくりと薄目を開けてセフィロスを見てみると、わざとらしく喉を鳴らして、クラウドの液体を嚥下した。
 言いようのない恥ずかしさに襲われたクラウドは体を捻って、枕に顔を埋めた。

「クラウド…」
「もう、やだ!」
「誘ったのはクラウドだろうが」

 クラウドは黙ったまま、動こうとしなかった。
 確かに自分から誘ったのは認めるが、あんな風に恥ずかしくなるようなことをしなくてもいいじゃないか、と思う。
 もちろん、過去を振り返ればもっと恥ずかしいことはいくらでもあったはずだが。

「…恥ずかしいを感じなくすればいいんだな?」
「…え? ……あ、……いやっ!」

 うつぶせになったクラウドは腰を浮かされて、強制的に四つんばいの状態にさせられる。
 さらに少し足を開かされて、隠れた場所にある蕾が晒されてしまった。

「舐めて」

 頭の後ろから目前に差し出された指先に、クラウドはそろりと唇で触れた。この行為でも次に行われることを考えれば、全身の血が沸騰しそうなほど恥ずかしい。
 ぐっと指先を口の中に押し込まれ、口の中を嬲るように動かされる。クラウドはその指先に夢中で舌を絡めた。
BACK