aimed blade at you (6)
aimed blade at you

 まぁ、これ以上こじれなきゃいいんだけどな。
 そう一人呟き、自分の部屋の二倍以上はある部屋の真ん中にあるベットに横たわった。
 …いや、あいつのことだ。絶っっっ対にこじれる。ああ、もう、通訳のオレがいねぇと…。俺ってつくづくイイ奴だよ…。トホホ。

 ◇◆◇

「今何時だろう」

 時計を見ると夕方の6時を過ぎてしまっていた。
 晩御飯かぁ…いらない…。
 廊下で人がざわざわしてる気配がする。
 皆帰ってきたんだぁ…。こういう時はずる休みしてるみたいで気が引ける。
 人の話し声とどよめき。

「な…なんかあったのか…」

 段々遠くから近づいてくる足音。と、うるさくなる声。
 少し不安になる。誰かがモンスターでもお持ち帰りしたんだろうか。

「クラウド入るぞ!」

 言うのが早いか扉が開くのが早いか。
 とにかく驚いたクラウドの目の前に現われたのはセフィロス本人だった。
 ずかずかと部屋の奥のクラウドのいるベットまで部屋着のまま入ってくると、クラウドが横たわったすぐ横に腰を下ろした。

「あ…あの…」

 半身を起こそうとすると、セフィロスがのし掛かる姿勢でクラウドの唇に唇を重ねた。
 驚いて声も出ない。
 二日ぶりのセフィロスとのキス。
 うっとりと、瞳を閉じてそれに答える。舌を絡め会い、唇の端から睡液がこぼれ、ぽたぽたと寝間着に染みを作る。

「セフィロス…」

 呟く。どうしても離れたくない。自分が一番ではなくてもいい。傍にいたい。
 そう言いたかった。
 けれども。

「お前が欲しいのはこういう事か?」

 部屋の扉は開いている。
 外からは仕事帰りの同僚が所狭しと体を寄せ合い覗き込んでいる。

「セ…セフィロス?」
「クラウドは俺のものだろう? そうだな?」

 わざと外に聞こえるように言う。
 まるで独占宣言だ。
 外野も興味津々といった感じでこちらを覗いている。
 うれしい。でも恥ずかしい。
 公然の秘密を公然の事実にしてしまった。

「…はい…」
「よし」

 返事を確認して入り口に戻る。帰るのか、と思ったら扉を閉めて、あまつさえ鍵まで閉めてしまった。
 きっと外の連中は聞き耳を立てている事だろう。
 それから、再び強引な口付け。
 パジャマの上からクラウドのからだをまさぐる。
 乳首を探り当てると、軽く摘まんだ。

「あんっ」

 思わず声が漏れる。

「き…聞こえちゃうんですけど…」
「聞かせてやればいい」

 セフィロスは苛む手を止めない。
 それよりもわざとクラウドが声を立てるように弱い所を狙ってくる。
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