Breath (5)
Breath

 クラウドの足も手もセフィロスにしがみつくような格好になる。

「あん……んん…」

「自分ばっかり気持ちよくて、ずるいと思わないか?」

 そういってクラウドの手をクラウド自身の元へ導く。

「クラウドが自分のを触った分だけ、俺も気持ち良いから」

 快感の波に意識が持っていかれそうになる。解らないまま言われた通りに自分のを慰め始める。
 自分のがそのたびにセフィロスを締め付けているのを感じる。
 自分の中に打ち込まれているセフィロスをありありと感じる事が出来る。
 セフィロスにしがみついたままベットに寝かされ、正常位で受け入れる。
 奥をつつかれ、刺激され、またピークが近くなる。

「ま…た…、イキそうだよぉ…」

 クラウドの状態を知っていて、なお激しく己を突き刺す。

「あ…そこ…」
「ここがイイのか?」

 そこを集中的につつくと、クラウドが魚のように仰け反る。
 ちょうど感じるところに当たるらしい。

「やだぁ……きもちいいよぉ…セフィ…セフィロス…」
「イキたいか?」

 腰をぐっと抱いてより挿入を深いものにする。

「もう壊れちゃうよォ」
「こんな程度で壊れない」

 腰の動きが激しくなってきている。
 我慢していたものを出してしまうか、もう少しクラウドをいじめて楽しむか迷っている。

「中にだしていいか?」

 大きくクラウドは頭を振る。あまりの快感に意識が薄れてきてるのだろう。
 眼も空ろで口からも透明な液体が零れている。

「ああっ……」

 二人指を絡めたまま、墜ちる、意識の下。

「ずっと一緒にいよう……」


◇◆◇


   廻り続けていた走馬灯の明かりを吹き消してあげる


 うそつき…。
 そっと呟く。
 いなくなったセフィロスを探しにアイシクルエリアへ来た。
 猛吹雪の中…、本当にこんな所にセフィロスはいるんだろうか、と不安になる。
 でもここしか思い浮かばなかった。
 一週間前、移り住んだニブルヘイムの神羅屋敷から真夜中そっと抜け出したのは知ってる。
 自分の中の不安定な部分を未だ上手くコントロール出来ないとは漏らしていた。
 余り干渉しないほうがいいのか、と思ったのは間違いだったのか…。
 いなくなる前の二・三年頃から少し頭痛を訴えていたくらいだった。
 定期的に、それも夜中特に…。
 あれが何かの原因なのか。今となっては分からない。
 本人に直接聞かなければ、そう思い二人を残してメテオ消滅後二人きりでなりを潜めていた。
 アイシクルエリアの忘らるる都…、俺にとっては辛い想い出のある所へきてもう三日が経つ。
 食料もそろそろ底を突きかけている。だけど、見つけるまでは帰れない。
 でも心の何所かでセフィロスは無くなってしまったのではないかという考えがある。
 予感。
 存在の消滅…
 ぶるっと頭を振る。
 そんな事絶対ない。セフィロスが俺を置いて何所かに行くはず無い。
 きっと何か理由があるんだろう。
 でも、どんな理由? 真夜中こっそりと抜け出してそのまま一週間も離れる理由。
 発作か何かだろうか?
 コピーの俺に比べてセフィロスはジェノバ細胞が身体の八割を占めている。
 もし何か身体に異変が起きたとしても直す方法を知る人間はもうこの世にはいない。

「セフィロス……」

 ため息とともに呟いた呼びかけは、雪に吸い込まれるだけ…。
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