お年玉
「…その気に…なってない…ことも……あった……よ……」
「いつ…?」
「…ああん! も、ダメ……、ああ…、イク……!」
「仕方ないやつだな」
セフィロスはさらに腰を動かす動作を大きく、そして早くする。その動きに俺は声を上げっぱなしで、口の端から液体が流れだしても、どうすることもできなかった。
シーツを掴む指に力をこめて、うわごとのようにセフィロスの名前を呼び続ける。
体の中心から脳に走り抜けるような衝撃を感じて、俺は登り詰めてしまった……。
「…ん…」
目を開けると、俺はいつものようにセフィロスに抱きしめられた状態だった。
「起きたのか?」
「…んー。何時なのかな…?」
セフィロスは身体をひねって、サイドテーブルの時計を確認した。
「…夜の8時だな…」
「まだ、そんな時間か」
「まだ?」
「明日の朝までは長いね」
「確かに。朝までだったら12時間ぐらいあるな…」
「…そんな普通の答えが返ってくると思わなかったよ」
俺はすねるように寝返りを打って、セフィロスに背を向けた。
「…ああ、悪かった。ご期待に沿える答えじゃなかったな…」
俺がすねた理由に気づいたのか、セフィロスは俺を後ろから抱きしめてきて、わき腹をなぞってきた。
「…もういいよ、別に……」
「…いいわけないくせに。さて、朝まで楽しませていただくとするかな」
セフィロスの手が俺自身を掴んできて、俺は自分でも驚くぐらいの甘ったるい嬌声を上げる。そのセフィロスの手が上下に動かされて、俺はもう、大きく身体を反らしている。
「…大丈夫か、こんな調子で…」
「…どうだろ…? でも、俺は今までにないぐらいに、貴方を感じたくてしょうがないけど…」
「貴方」をわざとゆっくりと発音する。あえてそう言ったのは、今、側にいるセフィロス以外の誰でもないことを示したかったからだ。
俺自身を弄っていた手を止めてセフィロスは俺をきつく抱きしめてきた。
「…どうかした…?」
「今の『貴方』にぞくっときた。うれしすぎて、どうしようもないな…」
「…俺の素直な気持ちだよ。セフィロスは…俺の気持ちを満たしてくれる…?」
「…もちろんだ…」
そう言ったセフィロスは、俺の身体をゆっくりと愛撫し始めた。
朝が来るまで俺とセフィロスはお互いを求め続けた。それは身体だけではなく、気持ちも何もかも全て。
セフィロスの全てが俺の中に注ぎ込まれるように、俺は全身でセフィロスを感じていた…。
びーっと、すごい音がして、俺は目を覚ました。
「ほら、電話」
すでに目を覚ましていたのか、セフィロスは俺の電話をサイドテーブルから取って、俺に渡してきた。
「…ん……」
電話を受け取って、時間と発信先を確認する。
「…もし……もし…、ザックス……?」
『おうよ! まだ、寝てたってことは…』
「…ごめん、想像してるとおり……。えーっと、もう、連れてきてくれるのか?」
『旦那だけがやらしいのかと思ってたけど、そうでもないみたいだな!』
セフィロスが横で苦笑している。ザックスの声はいつも大きくて電話から漏れるので、全て聞こえているのだろう。
「…悪かったな…。で、今から来るのか?」
『まだ朝の八時だしな。仕方ねぇから、もう少し待ってやる! こっちは12時に家を出るからな、そのつもりでいろよ。あと、約束忘れんなよ!』
「…うん、わかった…。約束は覚えてるよ、じゃ…」
ザックスは、じゃあと言って、一方的に電話を切った。唐突にかけてきて、唐突に切ってしまうのはいつものことだ。
「いつ…?」
「…ああん! も、ダメ……、ああ…、イク……!」
「仕方ないやつだな」
セフィロスはさらに腰を動かす動作を大きく、そして早くする。その動きに俺は声を上げっぱなしで、口の端から液体が流れだしても、どうすることもできなかった。
シーツを掴む指に力をこめて、うわごとのようにセフィロスの名前を呼び続ける。
体の中心から脳に走り抜けるような衝撃を感じて、俺は登り詰めてしまった……。
「…ん…」
目を開けると、俺はいつものようにセフィロスに抱きしめられた状態だった。
「起きたのか?」
「…んー。何時なのかな…?」
セフィロスは身体をひねって、サイドテーブルの時計を確認した。
「…夜の8時だな…」
「まだ、そんな時間か」
「まだ?」
「明日の朝までは長いね」
「確かに。朝までだったら12時間ぐらいあるな…」
「…そんな普通の答えが返ってくると思わなかったよ」
俺はすねるように寝返りを打って、セフィロスに背を向けた。
「…ああ、悪かった。ご期待に沿える答えじゃなかったな…」
俺がすねた理由に気づいたのか、セフィロスは俺を後ろから抱きしめてきて、わき腹をなぞってきた。
「…もういいよ、別に……」
「…いいわけないくせに。さて、朝まで楽しませていただくとするかな」
セフィロスの手が俺自身を掴んできて、俺は自分でも驚くぐらいの甘ったるい嬌声を上げる。そのセフィロスの手が上下に動かされて、俺はもう、大きく身体を反らしている。
「…大丈夫か、こんな調子で…」
「…どうだろ…? でも、俺は今までにないぐらいに、貴方を感じたくてしょうがないけど…」
「貴方」をわざとゆっくりと発音する。あえてそう言ったのは、今、側にいるセフィロス以外の誰でもないことを示したかったからだ。
俺自身を弄っていた手を止めてセフィロスは俺をきつく抱きしめてきた。
「…どうかした…?」
「今の『貴方』にぞくっときた。うれしすぎて、どうしようもないな…」
「…俺の素直な気持ちだよ。セフィロスは…俺の気持ちを満たしてくれる…?」
「…もちろんだ…」
そう言ったセフィロスは、俺の身体をゆっくりと愛撫し始めた。
朝が来るまで俺とセフィロスはお互いを求め続けた。それは身体だけではなく、気持ちも何もかも全て。
セフィロスの全てが俺の中に注ぎ込まれるように、俺は全身でセフィロスを感じていた…。
びーっと、すごい音がして、俺は目を覚ました。
「ほら、電話」
すでに目を覚ましていたのか、セフィロスは俺の電話をサイドテーブルから取って、俺に渡してきた。
「…ん……」
電話を受け取って、時間と発信先を確認する。
「…もし……もし…、ザックス……?」
『おうよ! まだ、寝てたってことは…』
「…ごめん、想像してるとおり……。えーっと、もう、連れてきてくれるのか?」
『旦那だけがやらしいのかと思ってたけど、そうでもないみたいだな!』
セフィロスが横で苦笑している。ザックスの声はいつも大きくて電話から漏れるので、全て聞こえているのだろう。
「…悪かったな…。で、今から来るのか?」
『まだ朝の八時だしな。仕方ねぇから、もう少し待ってやる! こっちは12時に家を出るからな、そのつもりでいろよ。あと、約束忘れんなよ!』
「…うん、わかった…。約束は覚えてるよ、じゃ…」
ザックスは、じゃあと言って、一方的に電話を切った。唐突にかけてきて、唐突に切ってしまうのはいつものことだ。