幸福論 (6)
幸福論


 俺はセフィロスの責めを受け続けて、意識が朦朧としている。脳の奥が痺れてきて、俺がいるのは現実なのか夢なのかわからない。
 喉の奥が痛い。
 セフィロスとつながっていることだけはわかるけれど、どこまでが俺でどこからがセフィロスなんだろう。
 ただ、俺の中でセフィロスの質量は確実に増している。俺の中が熱い。
 そして、どうしようもないぐらい気持ちいい……。

「……お前の中は、これだから……っ」

 セフィロスが不意に俺の腰を掴んだ。

「……っ……あーーー!」

 内側が擦られたのに反応してすぐ、俺の身体に鋭い衝撃が走る。
 きゅーっと締め付けたセフィロスから熱い液体が注がれるのを薄れ行く意識の中で感じてた。





「クラウド……」
「……ん……!」

 耳元で名前が呼ばれるのを聞いて、俺は返事を返そうとしたのに、セフィロスが唇を重ねてくる。
 起きてもないんだけど……。
 おはようの軽いキスだろうと思っていたら、セフィロスは舌を絡め取ってくる。

「んん……っ!」

 待て待て!
 昨日、あれだけ……!

「……飽きてない証拠を見せようと思ったんだが……」

 俺の口を解放して、セフィロスはにやりと笑う。

「……ごめんなさい。俺が悪かった。……でも、証拠、欲しいかも……」
「だから、こうやって……」

 俺の胸を触ってくるセフィロスの手をぺちっと叩く。

「言葉がいい」
「……俺に言わせる……のか……?」
「だって、身体だけが目当てだと思いたくない」

 だけを強調していうと、セフィロスは俺をぎゅっと抱きしめてきた。

「クラウドの全てが欲しいんだ。身体だけじゃない。その心も、その笑顔も、全て俺だけのものにしたい……。俺はクラウドが好きでたまらない……」

 ……言葉で欲しいって言ったけど……。
 嬉しすぎて、涙出そうだよ。

「……ありがと。俺もセフィロスのこと好きだよ。ずっと好き。だから……、俺に飽きないで……」
「飽きない。今すぐにでも抱きたい……」

 俺は本当にセフィロスに弱いらしい。
 セフィロスがそういうなら叶えてあげたいと思ってしまう。

「いいよ……、お好きにどうぞ……」

 俺は自分からセフィロスに口付けた。
 セフィロスのためとか言いながらも、実は俺も抱いてもらいたい、と思っている。





 セフィロスの責めは執拗に続く。
 本当に、この人、飽きてないんだなぁ……、と呆れてしまいそうになる。
 俺の不安って、一体何だったんだろう。
 でも、もしかしたら、不安を取り除くために抱いてくれてる……。
 ……のとは違うみたいだな。
 容赦ない……。
 ま……、いいかな……。
 この人が本当に飽きたときに考えよう。
 今はセフィロスが俺を求めてくれてる。
 それだけで、うん。



 幸せなこと。


END
今回は相方の絵梨衣さんよりご依頼があったので書かせていただきました。
「クラウドが抵抗している話も読んでみたい」とのことでした。
ので、書かせていただいたわけですけれども、拒絶する理由がこういうのしか思いつきませんでした。
もっといい理由があったかもしれませんけれども……。
そして、お察しのとおり、ハッピーエンドでございます。
2008年の目標:「ラブラブ街道まっしぐら。甘々大王の座を勝ち取る!」(何だそりゃ)
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