「ずっと、だ。できれば、四六時中でも」
「……バ、バカ！」
「バカといわれても構わない。それでクラウドを抱いていられるならな」

　セフィロスが身体をかがめて、俺に口付けてくる。

「……っ！」

　これ以上無理というぐらい深く差し込まれて、俺はキスを受けながら、セフィロスの腕をぎゅっと掴んだ。
　俺から離れると、セフィロスはすぐに奥を突く動作を始める。

「いやぁ…、ああ…、ダメぇ……！」

　腰を抱えられて、早いスピードで奥まで何度も貫かれる。

「ああ…っ、イク……ぅ！」

　セフィロスは大きく腰を引くと、深々と俺の中に楔を打ち込んだ。
　俺はまたも自分の熱をばら撒いている。大きく肩で息をしている俺からセフィロスはゆっくりと自身を引き抜いた。その感覚に俺は声を上げそうになって、飲み込んだ。

「……喉を潰す気か……？」
「俺、もう、聞きたくない……」
「俺は聞きたい」

　セフィロスはそう言うと、俺をうつぶせにして、腰を浮かせる体勢を取らせた。
　恥ずかしいだろ、と口に出すより早く、セフィロス自身がそこに当たってくる。
　きゅっと閉じてしまっているそこをゆっくりと広げながら、挿入されてくる。

「……ああ……っ！」

　聞きたくないのに、声が出てしまう。
　どうしてこんな声を聞いていたいのかはわからないけど、俺がセフィロスを感じていたいのと同じなのだろうか？

「……セフィは……、俺と……同じ……？」
「……どういう意味だ……？」

　セフィロスはそう言いながら、俺の中に深く埋めてくる。

「ああ……っ！　俺は……こうやって……セフィロスを感じたいんだ……、何度でも……」
「……それは光栄だな……」

　ふっと笑ったかと思うと、セフィロスは続けて俺の中を突いてくる。
　話しているときぐらい、待ってくれてもいいだろう、と思うけど、言ったところでとめてくれるわけがない。

「…やぁん、ああ、俺が感じたいように……セフィも……俺の声を……？」
「声だけじゃなくて、この中もな」
「あ、ああ、それは……、飽きること……ない……？」

　ふとセフィロスの動きが止まる。
　俺は大きく息を吐き出す。

「……クラウド……」

　不意に耳元で囁かれて、俺は崩れそうになった。
　セフィロスの声は俺にとっては媚薬で、脳がとろけそうになる。全身の力なんかも抜けてしまいそうになる。

「俺は飽きないって言ったぞ。何なら試してみるか……？」
「……セフィ！　それって……」
「クラウドがどこまで耐えられるかが問題だけどな」

　やばい、と思った俺が抗議するより先にセフィロスは深く激しく責めてきた。
　声も出したくなければ、腰を揺らしたくもないはずなのに、俺は部屋に嬌声をばら撒きながら、セフィロスを感じるがために身体を大きくくねらせている。

「ああっ！　あ、あ……っ！」
「何もかもがやらしいぞ、声も、その腰の動きも、な」
「……セフィロス……が飽きない……なら……」

　俺がセフィロスに抱かれることに飽きないように、セフィロスが飽きないでいてくれるなら。

「ん？」

　こんな俺でも好きでいてくれるなら。

「……俺を……嫌いにならない……っていうなら……」
「嫌いになどならない」
「……じゃぁ、いくらでも聞かせる……よ……。……ああん……！」

　セフィロスは俺の言葉に少し動きを止めたが、すぐに俺が声を上げっぱなしになるように腰を動かし始めた。