幸福論 (4)
幸福論

「やぁん……、ああ…ん」

 セフィロスの唇が俺自身をやんわりと包み込んで、先から根元へと滑り、また先へと戻っていく。
 そういうことを繰り返されて俺はもう我慢の限界だった。

「セフィ……、イク……っ!」

 セフィロスはさらに俺自身をさらに責め立てた。限界を超えた俺は、声を上げて、熱を放出した。
 セフィロスがわざとらしく嚥下する音を立てるので、俺は羞恥心いっぱいで気を失いたいぐらいだった。

「クラウド…、舐めてくれ……」

 唇に触れたセフィロスの指先をゆっくりと咥える。
 これ以上、セフィロスと触れ合う時間が増えれば、俺はセフィロスに抱いてもらえなくなるんだという不安が頭をよぎる。
 だけど、この行為がもたらす快楽を俺は求めてしまった。
 セフィロスの指を丁寧に時間をかけてしゃぶる。

「いいぞ、クラウド……」

 指から口を離すと、セフィロスは俺の膝を両側に開いた。
 蕾がしっかりセフィロスの目に映っているはずだ。そこに視線を感じた俺はぎゅっと目を閉じる。
 指先が蕾に触れて、俺は声を漏らす。

「力抜いてろよ」

 セフィロスの指先が少し蕾の中に入ってきた時に、俺は強烈な不安に襲われて、待って!とセフィロスの手を掴んでしまった。

「どうした?」
「……これで最後にしないで…、明日も明後日も俺がもし欲しがったら……」
「嬉しいお願いだな。クラウドが求めたらいくらでも抱いてやる。明日も明後日も、もちろん今も、な」
「……あ……っ!」

 セフィロスはぐっと指を侵入させてきた。俺の中で蠢く指は俺が感じやすい場所を狙ったように刺激してくる。
 それはもちろんセフィロスだからであって、きっとセフィロスの指先はこの俺の身体の感じるところすべてをわかっていて、セフィロスが意識しなくても動くんじゃないだろうかと思う。
 そう思ってしまうぐらい、この指先に俺は何度となくイカされてるわけだ。

「ああん…、ああ…っ、もっと……!」

 自分で漏らした言葉に、自分が愕然となる。
 俺はどんなに不安が押し寄せようと、何を言っていたとしても、セフィロスに抱かれていたいのだ。セフィロスが欲しくて仕方ないのだ。

「もっと感じればいい、もっと声を上げればいい。不安など捨ててしまえ。お前を抱けるのはこの俺だけでそれはこの先一生変わらない。俺はお前を抱き続ける」
「セフィ……っ! あっ、あっ……」

 セフィロスの指先は俺が感じる場所だけをさらに激しく弄ってきて、俺はそのままイカされてしまった。
 自分の胸に白い液体をばら撒いた俺は、肩で息をしていて、なかなか落ち着かなかった。
 俺を見下ろしている悪魔は口元に笑みを浮かべている。

「これからが、本番だな」
「セフィ……!」

 セフィロスは俺の胸元に指を滑らせて、俺の熱を掬い上げる。その指先で蕾の入り口を撫でてくる。
 イッタばかりのそこに触れられて俺は大きく身体を揺らすが、セフィロスがそんなことで動じたり気にしたりすることはない。

「う……っ、ああーっ!」

 セフィロス自身が入り口を押し広げてゆっくりと入ってくる。内側を擦りつつ侵入してくるこの感覚も数え切れないほど感じてるのに、何度も感じたくなる……。
 あれ……。
 もしかして……。

「はぁん!」

 セフィロスがぐっと奥深くまで貫いてきて、俺は高い嬌声を部屋に響かせた。
 もう、こんな声どれだけ出させる気なんだよ。俺が嫌だよ……。

「動くぞ」

 問いかけに無言で頷くと、セフィロスは腰を動かし始めた。
 セフィロスの動きは俺をすぐ高みに連れて行こうとする。狙ったように弱いところだけ責めてくる。
 だから、俺はすぐに下腹に力が入って、セフィロスを締め付けてしまう。結果的に俺が苦しくなるんだけど。

「……この感じ……、最高だな……」
「……セフィ……」
「何度でも貫きたくなる……」
「それって……、やぁん!」

 不意に大きく突かれて、俺はのけぞってしまった。セフィロスはくくっと軽く笑っている。

「その声も何度でも聞きたい」
「……この先もずっと……?」

 俺が尋ねると、セフィロスは俺の頬を優しく撫でてきた。
BACK