2005 クリスマス (6)
2005 クリスマス

 クラウドの手が俺の頬を包むように触れる。そして、俺の顔を自分の方に引き寄せて、ため息をついた。

「セフィロスが俺に見せたことのないような穏やかな顔をしてたから、俺が困るぐらい優しい顔をしてた、っていうつもりだった。ちょっと、大人気ないと思ったから、言わなかった…」
「…クラウドに見せる顔を子供に見せてもしょうがないだろう? 逆に子供に見せる笑顔は子供に見せる顔であって、クラウドに見せる顔ではないからな」
「…それがうらやましく思ったの…」
「…ほんっとに、お前は……」

 クラウドを両手で抱きしめる。繋がったままだったため、俺のものはクラウドの奥をさらに刺激し、クラウドは大きく身体をよじらせた。

「…そう…だよ…、一人じめしたいんだ……」
「いつでも俺はクラウドだけのものだがな」

 そう言って、俺は自分の腰を使い始めた。クラウドの感じるところを責めるのは、俺にとってはとても簡単なことで、どう動けばいいかなんて、頭で考える必要もない。
 その証拠にクラウドはもう顎を天井に向けて、甘い声を部屋の中にばら撒いている。しかし、さらに快楽を呼びたいのか、自分のものに手を伸ばそうとしていた。その手を掴んで、指を絡ませる。

「…あ…、はあ…っ、ああ…ん」
「俺はお前のサンタだからな、お願いごとなら聞いてやるぞ」

 クラウドの指先に力が入っていくのを感じながら、さらにクラウドを追い立てる言葉を吐く。
 何度か俺の方に視線を向けようとしたが、俺が動いているせいで、クラウドはすぐ顎を天井に戻してしまう。そのうち諦めたのか、俺の方を向かずに、俺の名前を呼んだ。

「何だ?」
「…もう…、ダメ…」
「だから?」
「…お願い…、イカせて…ぇ…」

 クラウドは指を絡めている俺の手を砕くつもりなのか、というぐらいに力を込めてきた。中に入っている俺自身への締め付けもきつくなる。

「承った」

 指を絡めているクラウドの手を解いて、クラウドの腰を抱えなおす。
 腰の動きを大きくし、クラウドの身体が硬直していくのを感じる。限界が近くなったクラウドを確認して、深く奥を貫いてやった。
 俺の腕の中で、クラウドは意識を手放した。





「……やさしい…サンタさん…?」

 クラウドは目を覚ますなり、尋ねてきた。

「何が?」
「今は優しい顔してる」
「そうか?」

 クラウドの寝顔をじっと見つめていたせいかもしれない。

「でも、その顔は俺に見せる顔だよね?」
「クラウドだけに見せる顔」

 『だけ』を強調して言うと、クラウドは笑って抱きついてきた。

「うれしすぎ~♪」
「ここで子供達に見せる顔はできない」
「そうなの?」
「当たり前だろ、クラウドが横にいるのに。クラウドが子供だっていうなら別だがな」
「…それはヤだ…」
「どう…して…」

 最後の『だ』という言葉は重ねてきたクラウドの唇に吸い込まれた。クラウドはゆっくり離れてから、俺の胸に顔をうずめてきた。

「…だって、抱いてもらえないもん、子供だと」
「ああ…、確かにな……」

 子供のクラウドを抱いている自分を想像してみた。子供のクラウドってクレフと似てるよな…、違う、クレフが似ているのだ。クレフを抱く俺……。いやいやいや。ありえないこととはいえ、その状況はかなりまずい。

「セフィロス…、変な想像してない?」
「し、してない…」

 思わず動揺してしまった。クラウドから目をそらした時点で、俺は変な想像してたと肯定しているようなものだ。これ以上言葉を重ねると、墓穴を掘り続けるのが目に見えて分かった俺は、あえて沈黙をとおした。

「嘘ばっかり。まあ、俺の言葉も悪かったか…。お詫び…ってわけでもないけど…」

 クラウドは俺の手を掴むと、指先をゆっくりとしゃぶりだした。

「クラウド…!」
「想像よりはねぇ…?」

 俺の指先から口を離して、そう言うとクラウドは俺の手を自分の蕾のほうへと導いた。指先が少しだけ中に侵入する。

「…珍しく、そういう気分なのか…?」
「セフィロスサンタからいっぱいいいものをもらっちゃったからね、お返しのつもり。セフィロスがここでやめようが、続けようが、どうしようがOK。好きにしちゃっていいよ♪」
「…願ってもないクリスマスプレゼントだな」


END
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