2005 クリスマス (4)
2005 クリスマス

「欲張りだな」
「セフィロスに関係することはね」
「それでは、お望みのままに」

 クラウドの唇を塞いで、舌を差し入れる。クラウドは待ち焦がれていたように舌を絡めてきた。しばらくお互いに舌を味わってから、ゆっくりと離れた。
 クラウドは目を潤ませて、俺を見つめている。俺の手をしっかりと握っているのは、ねだっている証拠だ。

「そういう顔を他ではするなよ」
「…俺にはどういう顔なんだかわからないんだけど…?」
「ご主人様の帰りを待つ子犬を想像してみろ」

 クラウドは視線を天井に向けた後、俺に抱きついてきた。

「…その子犬の気持ちはよくわかるよ…」

 クラウドの指先が俺の背中を上下に滑っている。その動作をしばらく続けた後、指先はぴたりと止まった。

「ご主人様がいないと、不安で寂しくてしょうがないんだ…」
「俺は捨てたりしない」

 クラウドの首筋に舌を這わせると、クラウドは上半身を軽く揺らした。頬から首筋にかけて、紅をふったようにピンク色に染まっていく。
 クラウドと目を合わせると、クラウドは視線を下に落とした。

「そう…だと…いいけど……」

 消え入るような声で呟くクラウドの顎を掴んで、顔をこちらに向ける。涙を溜めているクラウドの目をしっかり見つめた。

「ほんっとに、信用してないな、俺のこと」

 俺の言葉には答えずにクラウドは唇をかみ締めている。沈黙が何を呼ぶかをクラウドは心得ているはずだ。あえて、言葉を吐かないのは、俺を挑発しているからだろう。
 あまりにも簡単にその手に乗るのは、俺としても癪に障る。

「…そうか。信用してもらえてない、と。それならば、俺たちはこれ以上の関係は持てないな」
「…え…?」

 クラウドが明らかに驚いた顔をした。目が大きく見開かれて、本当に子犬のようである。その顔があまりにも可愛くて、俺はあっさりと白旗を揚げることになった。

「…あー、俺の負け。お前の誘い方は心臓に悪い。すごくいじめた気分になる…」
「…ごめん…。どう誘えばいいかなぁ、って思ったんだけど」
「イジワルなサンタがお望みのようだが、クラウドがちょっと身体をくねらせて、声を上げさえすれば、いつでもイジワルになるんだがな…」

 クラウドの耳元で囁きつつ、セーターの下から手を差し入れて、腰からわき腹、胸まで指先でなぞる。クラウドの身体がピクッとはねると同時に、クラウドは俺の腕を掴んできた。

「…すでに、イジワルになってるよ……」
「これぐらいでイジワルだと言われてもな…」
「セフィロスの手の動きじゃないよ…、言葉のこと……」
「ああ、言葉か。そんなにイジワルなことを言った覚えはないが…」

 指先でクラウドの乳首を軽く摘む。クラウドは短い声を上げて、俺の腕を掴む手にさらに力を込めた。顔を下に向けたまま、肩を震わせている。
 弾くように弄ってやるペースにあわせて、クラウドは身体をよじり、甘い声を部屋にばら撒いている。
 乳首を弄っていた手をそのまま腰まで下ろし、しっかりクラウドを抱き寄せると、逆の手でクラウドのズボンのボタンをはずす。下着ごと掴んで何回か下にひっぱってやる。
 クラウドのヒップがあらわになり、月の明かりがそのラインをなぞるように照らしている。その月明かりを辿るように手の平でゆっくりとなぞる。

「…ちょ…、セフィ……!」
「ここで止めろはなしだろう?」

 そのまま、指先を滑らせて、奥の蕾を探り当てる。

「…やぁ…っ、セフィ…」

 クラウドの手は俺の手を掴んで、これ以上の侵入を妨げようとしている。クラウドとわざと目を合わせると、クラウドは掴んでいる力を緩めた。

「…本気で止める気じゃないんだったら、止めなければいいものを…」
「ちが…っ、セフィロスに…見つめられたら……、ああ…っ」

 指をさらに奥へと進ませて、蕾の周りを円を描くように撫でてやる。クラウドは俺の首に両腕を回して、何とか立とうとしている。足には力が入ってないみたいだ。

「…見つめられたら、誰だって力抜けちゃう……、やぁ…っ」

 蕾に侵入した俺の指先から逃げようとしているのか、クラウドはさらに俺に密着してくる。

「ふーん。では、もっと力を抜いてもらおうか…?」
「…ダメ…。ほんとに崩れちゃいそう……」
「まあ、今の状態では力を抜くのも無理だろうがな」
「…はぁ…ん!」

 俺が中を刺激するたびに、クラウドはそれに反応して俺の指を締め付けてきている。俺の指の動きから逃げようとするが、俺が腰をしっかり抱いているせいで、クラウドは逃げられない。それが余計に自分を苦しめているのだが、逃げ出したくてしょうがないらしい。
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