内壁を激しく擦られ、感じやすいところばかりを責め立てられては、声を抑えることもできない。知らず知らずに腰も躍らせている。

「…あ、ああ…、セフィ……っ！」

　最奥を貫く激しい衝撃に俺はその場で意識を手放した。



「…どうして、俺が嫌いになると思うんだろうな」
「ん…？」

　セフィロスの小さな声が聞こえた気がして、俺は目を擦った。

「…悪い、起こしたか？」
「ん？　何か言っただろ？」
「いや、独り言だから気にするな」
「と言われると、余計に気になる」

　体を起こしてセフィロスを見下ろすと、セフィロスは俺から目をそらして、俺に背を向けるように体をひねった。

「何だよ、一体、気になるだろ！」
「…俺は絶対嫌いにならない」

　もしかして、あの時の俺の質問の答えなのか。

「…でも、俺は好きでいてもらえる自信がない…。だから、何とかしたいんだ」
「何にもしなくてもいいじゃないか。俺が好きでいると言ってるんだ。それが信用できないとでも？」
「信用できないというか、俺は本当に怖いんだ。何か俺の一言でセフィロスに嫌われるのが」

　あのな、と言いながら、セフィロスは体を起こすと、俺と正面から向かい合った。

「どういうことを言おうが、どういう態度を取ろうが、それはクラウドだ。そのクラウドすべてを俺は好きでいるし、受け止めるさ。離れようと思ったこともないし、離れたいとも思ってない。言葉を証拠にはできないが、その体に俺の思いを刻み込むことはいつでもできるぞ」
「……セフィロス……」

　ここまで俺のことを思ってくれている人は本当にいないと思う。その思いの深さに俺は目頭が熱くなって、震えそうになる。

「…今すぐにでもな…」

　セフィロスは俺の胸にいきなり指を滑らせた。

「バ、バカ…っ、いきなりは、なしだろう！」
「せっかく、その不安を消してやろうかと思ったのに」

　少し悲しそうな顔をしたので、反省してるのかと思いきや、セフィロスは俺に抱きついてきて、首筋に舌を這わせてくる。

「…セ、セフィ、消して欲しい時は…俺から…ねだるよ……、あ…っ、だめだって…」
「では、今は大丈夫ってことだな？」
「…そうだな、嬉しい言葉もらったから…。でも、キスは欲しい…」

　セフィロスは俺の肩越しでくすっと静かに笑うと、俺から体を離して、頬に触れてきた。
　碧の瞳に吸い込まれそうになる前に目を閉じる。
　ついばむような軽いキスを何度かしてから、舌を絡めあい、時間の感覚が薄れるほどの長く熱いキスをただ受け止めていた。

お付き合いありがとうございました！
新年だし、ただいちゃいちゃしている二人が書きたい、と思った結果がこのお話です。
繋がったまま年を越すのもよいだろう、と思った次第。毎年のことのような気もしますけどもね、この二人なら…。
新年からこんな話ですが、今年もラブラブいちゃいちゃで邁進する所存！！
飽きてない方、どうぞ、お付き合いくださいませvv