永久(とわ)に刻む (3)
永久(とわ)に刻む

「…だめぇ…、もう…、出ちゃ……っ!」

 セフィロスの指の動きを止めるべくその腕を掴むと、ずるりと指が引き抜かれて、俺ははぁ、っと甘ったるい声を漏らしてしまった。

「…どうしようもないぐらい、可愛い声だな」
「…耳が…おかしいん…じゃないのか……?」
「もっとおかしくしてもらおうか…」

 指を引き抜かれ、きゅっとしまった蕾に指とは比べられないほどの熱く質量をもったものがあてがわれる。短い声を上げた途端、入り口を無理やりこじ開けるようにして、それは押し込まれてきた。

 内側を擦りながら、快感を引き連れて、ゆっくりと奥まで侵入してくる。

「…熱い…、溶けちゃいそう……」
「溶けてしまうといい。混ざり合えるだろう?」
「…それ、いいな…」

 そうすれば絶対離れることはない。
 俺とセフィロスを引き離すものが間に入ってくることは一切ないことになる。
 できないことはわかっているのに、そうなることを激しく望んでしまう。

「…クラウド…」
「ん…?」
「一年が終わるみたいだぞ」

 テレビの方から、新年まであと一分を切りましたー、とアナウンサーらしき人の声が聞こえてくる。
 俺はこの一年、セフィロスと一緒にいられて楽しかった、幸せだった。
 そんな気持ちをちゃんと伝えてないな、と思って、セフィロスの名前を呼んだけど、セフィロスは俺の唇に人差し指を当てて、何も言うなって制してくる。

「…クラウド、一年ありがとう。楽しかった」
「え、いや、それは俺が言いたかったことで…、やあん…っ!」

 セフィロスに急に抱きしめられて、咥えこんでいたセフィロスの切っ先が当たる位置が変わり、体を通った快感に声を抑えられなかった。

「…好きだ、クラウド。きっと、来年は今年よりもずっと好きになる…」

 ちょ、ちょっと待って…。
 今、な、なんて言いました…?

「え? あ、あの、セフィロス…?」
「ん?」
「ん、じゃなくて、あの…」
「本当に好きだ。だから、もっと俺を狂わせてくれ」

 こ、言葉が出ないんですけど…。
 どうしたらいい、どうすればいい?
 俺はこの人に好きでいてもらえるために、何をすればいいんだ!
 考えようとしても、もう、頭の中は蕩けてしまって、まったく機能しない。嬉しさと恥ずかしさを隠すためにセフィロスの背中に腕を回してギュッとしがみつく。

「…このまま年を越しそうだな」

 セフィロスの言葉に、テレビの音声に耳を傾けると、いつの間にか、新年までのカウントダウンが始まっていて、もう20秒を切っている。

「…セフィロスとこうやって、年を越せるって、すごい幸せ…」
「新年早々、クラウドを味わえるなんて、な」
「…エロいなぁ、もう…」
「知ってただろ?」
「…そこも好き…」
「それはよかった…」

 セフィロスの唇が俺の唇を塞ぐ。
 3、2、1、0とカウントダウンの声が響き、あけましておめでとうございます、とテンションの高い声が聞こえてくる中、深く激しいキスを交わした。

「…はぁ…っ、…セフィ…」
「ん?」
「今年もよろしく…」

 セフィロスはいつになくにこやかに笑うと、俺の頭をくしゃくしゃっと撫でてきた。
 そんな笑顔を見せられては、動機が激しくなってしまう。セフィロスの笑顔は俺には毒だ。

「こちらこそ。俺はずっとクラウドの傍にいたいし、いてほしい…」
「お…、俺も傍にいたい。どうすれば傍にいられる?」
「…何もしていらないけどな。俺の横にいてくれさえすれば」
「…で、でも、何もしない、っていうんじゃ、嫌いにならないか?」

 急にセフィロスが動き出して、俺は一瞬、意識が飛びそうになる。セフィロスはそのまま動き続けて、俺の弱いところに正確に打ち込んでくる。

「…や、やぁ…、だめぇ…、もう…、い…っちゃう……」
「…いいぞ…、イッテしまって」
「…やだ…、俺の…質問に…答えて…くれてない……し、…それに、一緒…がいい…って……」
「…わかってる…」

 セフィロスは一言呟くと、さらに激しく腰を送り込んできた。
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