いつも、いつまでも(4)
いつも、いつまでも

「…はぁ…っ」

 クラウドが呼吸を継ぐために、大きく口を開いたのをいいことに、セフィロスはさらに口中の奥を舌で嬲る。
 クラウドの手がセフィロスの腕を握りしめ、指先が深く沈んでいる。

「…ん、んーっ!」

 執拗に舌を味わっていると、クラウドが限界を訴えてきたので、仕方なくセフィロスは身体を離した。
 はぁ、はぁ、と荒く息をして、呼吸を整えているクラウドの足を掴んで大きく広げると、セフィロスは自分の昂ぶりをクラウドの蕾にあてがった。

「…セ、セフィ…」
「一つになりたい…」
「…セ、セフィ…っ、や…っ、ああ……っ!」

 クラウドの甘い声が聞きたくて、セフィロスは容赦なく一気に奥まで昂ぶりを埋め込んだ。
 一際高い声をあげ、身体を弓なりにするクラウドを見下ろして、湧き上がる征服欲を抑えられずにいた。
 そのまま腰を上下に揺り動かすと、クラウドはその動きに合わせて、セフィロスの望む声を部屋に響かせる。

「やぁ…っ、ああん……あ…っ、ダメぇ…っ」

 それほど責め立ててもいないのに、クラウドは昂ぶりから白濁の液体をほとばしらせた。
 セフィロスが腰を起こして、引き抜こうとするのを抑えるように、セフィロスの腕をしっかり掴んだまま、クラウドはあのね、と呟いた。

「…なんだ?」
「…言ってもしょうがないし、どうしようもないんだけど…」
「ん?」
「…俺は…いつも一緒にいたい…」

 潤んだ瞳がセフィロスの胸を貫く。
 セフィロスは本来なら家でいても問題ない立場にあるのだが、社長からの呼び出しは後を絶たず、それ以外にも部下などから仕事の依頼が多くて、出勤せざるを得なくなっている。週休二日などの休みも確約されてはいない上、出張なども入ってくるので、ヘタをすれば月に四度ほどしか休みがないこともある。

「すまない……」

 クラウドの身体を包み込むようにしっかりと抱きしめる。クラウドは、ああ…っと身体を一瞬のけぞらせたが、セフィロスの背中に腕を回してきた。

「…謝らないで、俺がそう思ってるってことを伝えたかっただけ、覚えておいてほしいだけ…」
「本当に悪いと思ってる。今は四六時中傍にいられないが、いつまでも一緒にいる。離れないし、離さない…」
「…ん、ありがと…」

 軽く笑みを浮かべるクラウドに、セフィロスは自分の思いを注ぎ込むように、激しく抽送を繰り返した。
 クラウドがかすれた声しか漏らさなくなり、意識が朦朧としているのを感じ取っても、セフィロスはただ、クラウドの奥深くを責め続けた。
 クラウドの締め付けがきつくなり、セフィロスの額にも汗が滲み始める。

「…あ…あ…っ、もう……っ!」

 クラウドはセフィロスの背中に爪を立てて、高みへと昇り詰めた。急激に刺激されたセフィロスはクラウドの中に熱を爆ぜさせた。
 弛緩した汗で濡れ光る身体を重ね合わせ、抱き合っているのがセフィロスにとって至福の時だった。



「あれ? 今日は帰り?」

 部下のザックスに呼び止められて、セフィロスは振り返った。精悍な顔つきの青年は、イタズラな笑みを浮かべている。

「早く帰らないと、取られるんでな」
「…誰を誰に?」
「クラウドをライバルに」
「ライバル!?」
「だんなでも勝てない相手なわけ?」
「ああ、まあ、そうだな」

 セフィロスは家のリビングに鎮座しているふわっふわのやつを思い浮かべて苦笑する。

「それは、大変だなー。ま、頑張って」
「面白がってるくせに」
「いえいえ。とんでもない。俺にとばっちりが来ると困るもん」

 ザックスが胸の前で大きく手を振るのを目の端で捕らえて、セフィロスはその前を通りすぎた。

「明日、報告待ってるし」

 背中に当たるザックスの声に、左手を軽く手を上げると、足早に駐車場へと向かった。
 今日は玄関に迎えに来てくれるであろう、クラウドの姿を思い浮かべながら。


END
短いお話でしたが、お付き合いありがとうございました!
アマデウスに引っ付いてるクラウドが可愛いじゃないか、と思ったのと同時に、くまさんに嫉妬しているセフィロスも可愛いじゃないか、と思ったりしたのが発端です。
また、ちまちまといちゃいちゃラブラブネタを連載するかと思いますが、お付き合いいただければ幸いですvv
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