『スキ』の理由
『スキ』の理由

 ここでやめられたら、この体内の熱をどう始末したらいいんだよ!
 俺は膝を立てて、そろそろと足を開いた。
 普段隠されている場所にセフィロスの視線が注がれているのがわかる。

「よく出来ました。次は自分で足を持ってて」

 目を見開く俺に、セフィロスは容赦なく言い放った。

「できないことはないよな? できなかったら、ここで終わりだもんな」
「……あ、悪魔っ!」
「その悪魔がいいんじゃないのか?」

 この余裕っぷりが腹立たしい! なんで、こんな人のことが好きなんだ、俺!
 と思いながらも、心の中の葛藤はすぐカタがついた。
 ここで終わりになどできるはずがないのだ。
 膝の裏に腕を回して、足を抱えるようにする。
 秘めた部分がセフィロスの前に大きくさらされることになって、俺は恥ずかしさで死んでしまいそうだった。

「大丈夫。普段はもっと恥ずかしい格好になってる」
「……やぁん、ああ…っ!」

 セフィロスの指先が窄まった入り口をなぞっている。入り口を広げるようにゆるゆると描くように刺激してくる。俺は短い声を上げながら、抱えた足を落とさないようにすることだけを考えていた。

「足、しっかり持ってろよ」

 セフィロスが言った途端、ぐっと指先が入り口をこじ開けてきて、身体に鋭い感覚が走った。
 ゆっくりと内側を擦りながら進んできた指先は、俺の中をほぐすように蠢いている。たまに俺の弱いところを掠めるので、高い声を部屋に響かせることになる。
 だけど、そんな快感を俺は待っていたわけで、もっともっとぐちゃぐちゃにして欲しいし、セフィロスをもっと感じたい。

「……セフィ、セフィをちょう…だい…」

 懇願するように呟くと、セフィロスは指先を引き抜いた。その感覚に身体がびくっと震える。
 解されて、力が抜けている入り口に指とは比べ物にならない、硬く大きく熱いものが触れる。これが俺の中に入って来るんだという嬉しさに息を呑んだ瞬間。

「ああーーっ!」

 目の前でハレーションを起こすぐらいの衝撃で、セフィロスに貫かれた。
 思わず抱えていた足から腕を離してしまったが、その足をセフィロスに掴まれる。上半身についてしまうほどぐっと脚を折り曲げられた。

「……う、……あー……っ!」

 そこに思い切り体重がかけられ、俺の中にはセフィロスが根元まで埋められた。
 器官をいっぱいに広げられて、脈打っているセフィロスをありありと感じる。セフィロスはとても熱くて、内側が溶かされそうだった。
 でも、その熱いものに俺は乱されてしまいたいのだ。

「…動いて…」
「ん? いいのか?」
「うん、早く……」

 セフィロスの動きを誘うように自ら腰を動かしてみる。セフィロスのあたる場所が変わって、余計に感じた俺はセフィロスを締め付ける。

「…きつい…、力抜け、動けないだろ」
「……や……、だって……」
「動いて欲しいんだろう? それとも自分で動くか?」
「…自分は……ヤダ……、セフィにめちゃくちゃにされたい……」
「じゃ、力抜け」

 耳元でそーっと囁かれて、俺はふっと力が抜けてしまった。それを感じ取ったのであろう、セフィロスは俺の腰を抱えなおすと、大きく揺さぶってきた。

「いやぁ……、ああ…ん、…あーっ」

 揺さぶられるたびに、快感の波がじわじわと体中に流れていく。
 セフィロスが俺の中にいて、俺のわがままどおりに責め立ててくれる。
 言い表せないほどの幸福感。

「……もっと…、もっとぉ…」

 身体の中を暴れまわるぐらいの快感が欲しい。
 セフィロスの昂ぶりで内側を焼き尽くして欲しい……。

「…お望みとあれば」

 セフィロスは大きく内側を擦るように腰を動かし始めた。引き抜かれる感覚に続いて、押し込まれる感覚。その上、わざとらしく弱いところにあたるように突いてくる。

「ああん……、うあぁっ……、セフィ……、セフィ…」
BACK