『スキ』の理由
『スキ』の理由

 どんなに好きだと言っても。

 どんなに求めて、繋がりあったとしても。

 俺の思いは薄れることはなくて、それどころか日々濃さを増していくようで。

 俺はどうしてこんなにもこの人のことが好きなのだろう、と考えることになる。



「クラウド……」
「え?」

 急に手を握られて、俺は慌てて顔を上げた。
 隣に座っていたセフィロスは俺を見て、ふわりと笑った。

「抱くぞ」
「!」

 ちょ、ちょっと待った!
 そんな宣言されて、はい、そうですか、なんて言えるわけないだろ!
 思いも寄らないセフィロスの言葉に、鼓動は激しくなって、声も出せず、口をパクパクするしかない俺を、セフィロスはかまいもせずに、ソファーに押し倒した。

「セ、セフィ……っ!」

 と、名前を呼んで静止しようとしたが、唇を簡単に塞がれてしまう。
 こうなったら、もう、俺も抵抗できない。
 セフィロスのキスは俺の意思をいとも簡単に停止させるのだ。
 舌はあっさりと俺の口中に侵入し、俺の舌を絡め取る。セフィロスの舌を味わうように自分からも絡めて行くうちに、どんどん口付けは深くなる。
 口の端から流れる唾液さえも気にならないほど、俺はセフィロスのキスに夢中になっていた。

「……はぁ……っ…」

 息苦しさから解放されて息を漏らすと、セフィロスは小さく笑った。

「やめるか?」

 セフィロスは意地悪な笑みを浮かべて、俺を見つめている。
 さっきのキスで俺の身体は疼ききっているし、中心に明らかに熱が集まっている。

「……俺がどう答えるかわかってるくせに……、ああ…っ!」

 些細な抵抗を封じるように、セフィロスは俺の昂ぶりに触れてきた。いつの間にかジーンズのフロントはジッパーも下ろされている。
 相変わらずの行動の早さに感心する、というか、呆れるというか。
 セフィロスにかかれば、スリムのジーンズもバリケードにはならないってことか。

「…こんなになってちゃ、我慢できないよなぁ」
「それもわかってんだろ!」

 セフィロスの手の動きに身体をのけぞらせて、俺は言葉を叩きつけた。
 俺はいつもセフィロスに触れられることを望んでて、できることならずっと繋がっていたいぐらいなんだ。
 だから、触れられただけで俺はどうしようもなく嬉しくなるし、身体は熱を帯びる。
 そんな俺の状態を知ってか知らずか、セフィロスは焦らすように裏筋を指先でなぞるだけだ。

「……セフィ……、もっと、ちゃんと……!」
「こういうことか?」

 先端のくぼみをぐっと押されて、俺は高い声を上げた。背筋に走る快感に意識が持っていかれそうになる。

「……あ……、ああん……」

 俺の昂ぶりは上下に扱かれて、質量を増す。先端からはもう先走りの液体が流れ出ている。セフィロスが手を動かすたびに、ぐちゅぐちゅと音がした。
 その音が余計に俺を恥ずかしくするのだけれど、やめて欲しいと思わなかった。
 むしろ、もっと激しくして欲しいと思っているのだから、どうしようもない。

「……いやぁ、ダメ……っ!」

 セフィロスの責めに耐え切れず、俺は熱を外に吐き出した。
 大きく息をしていると、額に軽いキスが落ちてくる。
 俺しか知らないであろうセフィロスの優しい笑顔に、胸がきゅんとなる。
 俺、どんだけこの人のこと好きなんだよ、ホント。

「足、開いて」

 はい? 自分から、見せろってこと?

「セ、セフィ……?」
「開いてくれないと、続きが出来ないんだが?」

 意地でも俺自身に開かせようという気か。
 いつもなら強引にさらけ出されてるし、大概、容赦ない状態で貫かれるから俺自身は開かれてるとか、見られてるとかいうことをじっくり感じることはなかったんだけど、自分からあらわにするってことは、見られてることを感じてしまうわけで。

「……え、でも……」
「このままやめてもいいぞ」
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