今年もよろしく (3)
今年もよろしく

 クラウドに急に抱き寄せられて、セフィロスは短く息を漏らした。クラウドに埋め込んだ昂ぶりが締め付けられたのだ。

「…何で、この時点でそんなこと考えるんだろうなぁ。俺はずっと一緒にいるよ」

 ちょっと拗ねたような表情で言うクラウドにセフィロスは悪い、と謝罪の言葉を述べた。

「最悪の事態を考えはするけれど、手放す気はさらさらない。クラウドは俺のモノだからな」
「じゃあ、そもそも考えなきゃいいのに。変なの」

 クラウドは軽く笑顔を見せると、セフィロスに口づけた。

「来年もおなじように、あけましておめてとうって言うから、セフィロスも俺の側にいろよ!」

 どうして急に命令口調なんだろう。
 そう思いながらも、セフィロスは嬉しくなって、クラウドの身体をしっかりと抱きしめ直した。
 更に奥深くを抉るように腰を進め、前後の動きを大きくする。

「…あ…っ、セフィ……っ!」

 折り曲げたクラウドの足がセフィロスの腰に絡みついてくる。セフィロス自身がクラウドの奥できゅうきゅうと締め付けられ、限界が近づいていた。
 クラウドの方は頭を振りっぱなしで、短い声が部屋の中に何度も何度も零れている。

「……や…っ、も……っ!」
 セフィロスは腰を大きく引き、一気に最奥まで自身の熱棒で貫いた。
 ひときわ高い声が部屋に反響し、クラウドの身体に白濁の液体が飛び散るのを目にした直後、セフィロス自身は急激に締め付けられ、クラウドの中に熱を爆ぜさせた。

◇◆◇

 ふと、目を覚ましてセフィロスは右側に首を倒した。
 自分の右腕を枕にして静かに眠っているクラウドの寝顔を見て、ほっと息をついた。
 お互いが誘い誘われるようだったとは言え、さすがに明け方まで抱き合っていれば、辛かっただろうと思う。
 セフィロスは左手でクラウドの顔に掛かる髪の毛をそっと払ってやった。
 頬にうっすら涙の後があるのが、夕べの激しさを物語っているようで、セフィロスは反省した。

「…悪かったな…」
「何が?」

 小さく呟いたはずだった言葉に、返事があったので、セフィロスは思わず、え、と声に出してしまった。

「…何か悪いことした?」
「独り言。まだ、寝ててもいいぞ」
「…ん、まだ、寝るよ。セフィロスも寝るといい」

 クラウドのお言葉を丁重にお断りしようとしたが、断ったら何となく後が怖い気がして、わかりました、と返しておいた。

「…そうそう、言い忘れてた」

 セフィロスにくっついてきてから、クラウドは今年もよろしくお願いします、と言った。

「……こちらこそ」
 笑いながら、セフィロスはクラウドの頭を撫でてやると、クラウドは急にセフィロスの手を払った。

「子供扱いはなし! 子供じゃないんだからな」

 そう言ってから、セフィロスの身体の上に乗っかってくる。
「それは失礼しま……」

 セフィロスが言い終わる前に唇が塞がれて、執拗に口中が嬲られる。クラウドのするがままにさせていると、更に口付けが深くなっていく。
 しばらく舌を絡め合っていると、気が済んだのか、クラウドが唇を解放してくれた。

「…セフィロス…」
「ん?」
「…ずっと、好きだからな」

 言うなり、クラウドはセフィロスの胸の辺りに顔を埋めるようにして、寝る、と宣言した。

「はいはい、お休み」
「セフィロスも俺をぎゅっとして寝る! 命令!」
「承知しました。おやすみなさい」

 セフィロスは指示通りにクラウドを抱きしめてから、ゆっくりと背中を叩いてやった。
 ただ、笑いがしばらくは止められず、クラウドに好きだと返せたのは、クラウドの寝息が聞こえるようになってからだった。


END
ネットの小説アップは久しぶりで申し訳ございません。
お正月のイチャイチャを書いてみました。
書き方を変えてみたのですが、いかがでしょうか?
(いつもは一人称、今回は三人称っぽくしてみました)
読みづらいとかありましたら、何なりと!

2018年の目標:「ラブラブ街道を突き進む(茨道でも関係ねぇ)」
BACK