2006年暑中見舞い (2)
2006年暑中見舞い
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 ゆっくりと指を奥まで挿入する。中をかき回すように指を動かすと、その動きに合わせるようにクラウドは腰をくねらせて、声をばら撒いている。

「ああん、イイ…、そこ……、は…、あ……っ」
「このあたりが弱いんだったよな…」

 クラウドの感じやすいところだけを責めてやると、クラウドは耐え切れなくなったのか、上半身を崩した。ひじを床について、絨毯を握り締めている。

「…ねぇ…、お願い…、セフィ…のを…ちょう…だい……っ」

 懇願するような、今にも泣き出しそうなクラウドの声に俺は胸を撃ち抜かれた。クラウドの言うことを何でも聞こうという気になる。
 俺は指を引き抜くと、熱を帯びた俺自身をクラウドの蕾にあてがった。
 クラウドの腰を抱えて、ゆっくりと侵入させる。

「…う…っ」
「…大丈夫か…」

 辛そうなクラウドの声に、これ以上の侵入をためらってしまう。進むのをやめると、クラウドが、大丈夫だよ…、と言ってきた。

「だい…じょうぶ…、やめ…ないでね…」

 クラウドの言葉に同意するように、俺自身を奥まで挿入する。少し間をおいてから、動き出す。クラウドは、その動きに合わせて、甘い声を吐き出している。その可愛い声が俺はたまらなく好きで、責めを激しくしてしまう。

「いやぁ…っ、ああ……ん、もっとぉ……!」

 クラウドの望みどおり、クラウドを感じさせる場所だけを狙って、奥を突く。
 クラウドは自ら身体を動かして、快感を呼び込もうとしているようだった。吐き出される嬌声もだんだん声にならなくなっていて、惰性で吐き出されているといった感じだ。クラウドの意識が朦朧としているのかもしれない。
 俺はクラウドの腰を抱えて、動きを大きくする。そして、クラウドに深く重い衝撃が行くようにした。
 クラウドはただ、頭を振って俺の衝撃を受け止めていた。

「ああ…っ、も…、ダメぇ……。ああーーっ!」

 最後に大きく深い衝撃を送り込んだのと同時に、クラウドは意識を手放した。





 その後、意識を取り戻したクラウドは、俺をシャワーへと誘って、俺の理性を一瞬で吹き飛ばすぐらいに可愛らしい仕草でおねだりしてきた。そんなことをされたら、絶対断れるわけがない。お望みどおりに、バスルームで長い間、抱き合うことになった。

「セフィロス……」

 寝室のテラスの柵にもたれてビールを飲んでいる俺に、クラウドは寄り添ってきた。シャワーを浴びてすっきりした顔で、クラウドは俺を見上げている。

「どうした?」
「好き」

 クラウドはいつも唐突に自分の気持ちを伝えてくる。うれしいのだが、心の準備ができてないときは、何も言えなくなる。

「伝わってる?」
「…ああ、十分に」
「それならいいんだけど…」

 クラウドは俺の腕にしがみついてきた。

「不安なのか?」
「俺は本当に好きなんだ。どう頑張っても表現しきれないんだけど、好きなんだ。でも、セフィロスはどうなのかな、って思ったりする…」
「どうって…?」
「俺のこと好きなのかな、って思ったりする…。ごめん、言っちゃいけないことだった」

 クラウドは俺から離れると、寝室に戻ってベッドに沈んだ。俺の普段からの態度はクラウドに何らかの我慢をさせているのだろうか。
 クラウドの横に座って、頭を撫でてやる。

「言いたいことは何だ? 何を我慢しているんだ?」

 クラウドはゆっくりと顔を上げて、俺に向かって笑顔を見せた。

「ごめん。俺が欲張りになってる。俺は今ここにこうやっていれるだけで幸せなのにね」

 俺に抱きついてきたクラウドは、再度、ごめんね、と呟いた。

「謝る必要があるのか?」
「俺はね、毎日セフィロスの隣にいることができて、こうやって抱きついたりできるだけで、他の誰よりも幸せなんだけどね、その幸せが続きすぎて、欲張りになってた。それをセフィロスからもらおうとしすぎてた。だから、謝らないと」

 俺はクラウドのためなら、この命さえ惜しくないと思っていて、その気持ちとか思いを伝えてきたと思っていたが、どうやら、クラウドには伝わりきっていなかったらしい。そして、俺は俺自身が思っているよりも、クラウドに何も与えられていなかったのだと気づかされる。
 クラウドがこれ以上、不安になったり、何かを我慢したり、俺に謝ることがなくなるようにと願って、クラウドをしっかりと抱きしめて、耳元にささやく。

「何が欲しい?」


END
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