2006年暑中見舞い (1)
2006年暑中見舞い
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「クラウド!!」

 リビングの扇風機の前で涼んでいるクラウドの後ろを通った俺は、叫んでしまった。

「あ゛ーにー?」
「何じゃない! いくら子供達がいないからってそんな格好するもんじゃない!」
「だって、シャワー浴びた後で暑いんだよ…」
「まず、服を着る順番を間違ってるだろ!」

 クラウドはTシャツを着ているものの、下着はつけていなかった。つまり、扇風機の前で涼むために四つんばいになっているクラウドの双丘がバッチリ見えているわけである。

「いいだろ、別に。セフィロスしかいないんだし」
「確かに、俺しかいないけどな…」

 俺は大きくため息をつくと、クラウドの横を通り抜けてソファーへと座った。
 大体、俺がどんな気分になっているのか、クラウドはわかっていない。あんな格好でいられたら、俺は平常心を保てるわけがない。すぐに襲いかからなかったのは、俺自身が驚きすぎたためである。

「うーん」

 クラウドはまるで猫がするように、大きく伸びをした。伸びた体勢のまま、俺の方に顔を向ける。その顔があまりにも艶っぽくて、背筋がぞくっとする。

「ねぇ、セフィロスー?」

 そう言って笑うクラウドは、まるでちょっとしたいたずらをしようとしている小悪魔のようだった。あの伸びの動作は自分の中に小悪魔を召喚するための儀式だったのだ、と気づかされる。

「…何だ…?」
「…あのね、もっと暑くなりたい…」

 シャワーを浴びた後で少し蒸気している頬と、赤く染まった唇。それだけでも俺は十分、押し倒しそうになっているというのに、クラウドはとどめとばかりに、誘い文句を謳っている。

 俺は黙ってクラウドの側にしゃがみこんだ。クラウドは俺と目を合わせると、にっこり笑った。

「これぐらいじゃ、セフィロスさんにはその気になっていただけないのかなぁー?」
「…どう…思う…?」
「セフィロスさんは、一筋縄じゃいかないから……」

 クラウドは四つんばいの体勢に戻ると、右手の指先でTシャツのすそを双丘のラインをなぞりながら、ゆっくりと引き上げた。徐々にあらわになっていく白い双丘に思わず息をのむ。最終的には腰から下が何にも隠されることなく、俺の目の前にさらされた。

「…俺の奥がね、欲しがってるみたい……」

 そう言うクラウドは瞳にうっすら涙を浮かべている。
 こうなったら俺が勝てるわけがない。いや、始めから勝負にはなっていなかったのだ。元々、俺はクラウドの全てにやられていて重症なわけだから、クラウドに誘われたら、その場で白旗を揚げるぐらいの気持ちでいるのだ。ただ、それをしないのは、クラウドを焦らして、ねだるような、困った顔を見たいからだ。
 だが、今回はこれ以上、駆け引きを伸ばすことはできそうになかった。
 俺はクラウドの後ろに回って、両膝をついた。そのままクラウドの身体に腕をかけて、上半身を起こしてやる。

「セフィ…」

 クラウドの首筋にキスを一つ落として、悪かったと、呟く。

「何が…?」

 俺は自分のものがクラウドの双丘にあたるように腰を押し付けた。

「あ…っ、セフィ……」
「わかるか? 俺は始めからその気だったんだ」
「じゃぁ、暑くして…、溶けちゃうぐらいに…」

 クラウドは右手で俺の右手を掴むと、自分の右胸へと押し当てた。そして、左手で掴んだ俺の左手を、クラウド自身へと導いた。
 左手の指先でクラウド自身をそろっとなぞると、クラウドは身体を大きく捩って、吐息を漏らした。甘ったるいその声が、さらに俺の欲望を刺激する。
 右手で胸の突起を弄ってやりながら、左手で軽く握ったクラウドのものを上下に扱いてやる。

「あん…、はぁ…、ああん…」

 クラウドは俺の手の動きに合わせて、高い声を上げている。身体をくねらせているのは、俺の責めから逃げようとしているのか、それとももっと感じようとしているからなのかはわからなかった。

「やぁ……ん、セフィ…、イキ……そう……」
「…いつもより感じすぎてないか…?」

 大して責めていないにもかかわらず、クラウドはもう限界に近くなっているようだった。俺の手の中で、クラウド自身もそう主張している。

「…だって……ぇ…、セフィ…に…触られ…てる……し……、ああ……っ」
「…それはいつものことだろう?」

 耳元でそう言うと、クラウドは崩れ落ちそうになった。その身体を慌てて支える。

「何だか…今日は……違う…気分……、はあ……っ、あ……ああ……っ」

 左手の動きを早めて、クラウド自身を責め立てる。クラウドの唇からもれる嬌声の数が増え、クラウドはすぐに高い声を部屋に響かせて、白濁の液体を放出した。
 大きく息を吸い込んでいるクラウドの首筋に赤い所有印をつけてから、クラウドに四つんばいの体勢を取らせる。
 双丘の間に指を滑らせて、蕾を探り当てる。蕾の周辺を指先で刺激してやると、クラウドは腰を揺らした。
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